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参加型レースの最高峰!スーパー耐久のマシンと市販車の違い検証してみました

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 小瀬広明(KOSE Hiroaki)

  • 夜間走行も実施。これを走らないと本戦のナイトセッションをドライブできない
  • ピットイン時は本戦を想定したドライバーチェンジを実施
  • パーティレース仕様との大きな違いはコーナリングスピードとタイヤの使い方だった
  • チームOVER DRIVE はST-5Rクラスで65号車をST-4クラスで66号車を走らせる
  • ピットイン時は本戦を想定したドライバーチェンジを実施
  • 夜間走行も実施。これを走らないと本戦のナイトセッションをドライブできない
  • ピットロードリミッターや無線などスイッチ類の説明を受ける
  • 夜間走行も実施。これを走らないと本戦のナイトセッションをドライブできない
  • 各種データを比較し筆者の欠点をチームの皆さんで分析してもらった
  • 夜間走行も実施。これを走らないと本戦のナイトセッションをドライブできない
  • 今回に合わせて無線用のヘッドセットを用意。これも初体験だ
  • 緊張をしながらコースイン
  • 他の速いクラスのマシンに抜かれながらも安定して速いペースを刻むのが必要となる
  • ST-5Rクラスは実質NDロードスターオンリーとなっている
  • セッション1と2で思うようにタイムが出ずに苦戦

耐久レースは「皆で速く安全に」が重要

2023年に「ロードスターカップ」で公式レースデビューを果たした20代自動車ジャーナリストの筆者。2025年5月30日~6月1日にかけて富士スピードウェイで開催されるENEOSスーパー耐久シリーズ2025Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 富士24時間レースにスポットで参戦することになりました。これに先立ち、5月8日に開催された公式テストに参加。初スーパー耐久(S耐)マシンドライブの様子をレポートします。

参戦するS耐とチーム「OVER DRIVE」とは

スーパー耐久レース第3戦でドライブするのは、ST-5Rクラスに参戦しているチームOVER DRIVEの65号車odula TONE 制動屋ROADSTERだ。チームはマツダ車を得意とする大阪のチューニングショップ「OVER DRIVE」が母体。2024年のスーパー耐久レース富士24時間ではクラス2位を獲得。直近となる2025年の第2戦鈴鹿でも3位表彰台に輝いていてチームの戦闘力は高い。

スーパー耐久レースのマシンは基本的に市販車をベースとしている。プロドライバーやアマチュアドライバーなど、さまざまなドライバーが参戦するため「参加型レースの最高峰」ともいわれている。排気量や駆動方式でクラス分けがされていて、筆者が今回参戦するST-5Rクラスは1.5L以下の後輪駆動車で争われるが、実質的にはマツダ「ロードスター」オンリーとなっている。

本戦となる24時間レースでは、レギュラードライバーの外園選手、伊藤選手、丹羽選手に加え、平田選手と宮崎選手そして筆者の6名で参戦する。ドライバーが6名と聞くと多いと感じるかもしれないが、単純に均等に時間を割ると1人4時間ドライブすることとなる。こう考えると24時間レースの長さを感じる。

なんとか及第点タイムを記録

公式テストでは60分のセッションが3回、そして110分の夜間セッションがある。しかし、6名で1台のマシンをシェアするため、1人あたりの走行時間は短い。今回はレギュラードライバーの皆さんが新人組に走行時間を多めに割いてくれた。この配慮には感謝しかない。

筆者はセッション1で約10分、セッション2で約15分の走行となったが、この2回の走行で2分12秒台とタイムが伸び悩んでいた。単純にタイムを短縮しようと思えばそこまで難しいことではない。今回は各種をセーブした「耐久走り」でのタイム短縮が課題なのだ(耐久走りの詳細はチーム戦略なので秘密)。

そこで車載やデータロガーをレギュラードライバーの皆さんと比較。コカ・コーラコーナーから100Rの高速コーナー区間でのボトムスピードが遅いことが分かった。ここを重点的に意識してセッション3を走行した結果、2分9秒前半を連続周回で記録しなんとか“及第点”でセッション3を終えられた。

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