パーティレース仕様とS耐マシンの違いは?
普段ナンバー付き車両によるロードスターパーティレースにマイカーで参戦している筆者。初めてドライブしたS耐ロードスターはマイカーと比べて、コーナリングスピードとコーナリング時のタイヤの使い方が違うと感じた。
S耐マシンはサスペンションが硬く、リアウイングなどにはエアロパーツが装着され、スリックタイヤなのでグリップ力は高い。コーナリングスピードが高いのは当たり前なのだ。ただ、パーティレース仕様のロードスターに慣れてしまったせいか、最初は高速コーナーを高いスピードでコーナリングすることができなかった。これがセッション1と2でタイムが伸び悩んだ大きな理由だ。
そしてパーティレース仕様ではブレーキをクリッピングポイントまでわずかにフロント荷重を残しながらコーナーに進入する。一方でS耐マシンのスリックタイヤは早めにブレーキを完全にリリースして、ある程度空走で転がした方がクルマの向きを変えやすく、コーナーが曲がりやすいのを実感した。もちろん、細かくはほかにもあるが、走らせ方として大きな違いはこの2点であった。なお、スリックタイヤに関しては、ウォームアップや滑り出しのピーキーさなどの扱いの難しさは感じられなかった。
本戦は6名のドライバーでマシンというバトンを繋ぐ。耐久レースはよりチームスポーツ色の強いモータースポーツなのだ。アベレージを高くしながらも安全にクルマを運ぶことが求められる。「自分が速さを見せる」ことではなく「皆で速く安全に」が重要となる。今回のテストでは、タイム向上ももちろんだが、そういった耐久レースに挑むにあたって、あるべき姿もレギュラードライバーの皆さんから学ばせていただいた。
本戦では耐久レースドライバーとして良い仕事をして、24時間後にチーム皆で笑えるようにしたいと思う。












































