1930年の伝説的モデル「ブルートレイン」からインスピレーション
ベントレーが最新のデザインスタディ「EXP 15デザインビジョンコンセプト」を発表しました。販売を目的としていませんが、2026年に登場予定のブランド初となるフル電動量産車の方向性を示す重要な指針となるコンセプトモデルです。最高級素材と革新技術が融合したラグジュアリーEVのコンセプトとして、ベントレーの次世代グランドツアラーの姿を具現化しています。
3ドア・3シーターレイアウトのユニークなパッケージを提案
ベントレー「EXP 15 デザインビジョンコンセプト」は、未来のグランドツアラーを見据えた革新的デザインの具現であり、同社の伝統と最先端技術を融合させたビジョンモデルである。2026年に発表予定のブランド初のフル電動量産モデルの設計思想と、デザイン言語を先取りするコンセプトモデルであり、そのアイデアに富む内容が注目を集めている。
外観は1930年のスピードシックス 「ブルートレイン」から着想を得ているが、単なるレトロではなく、現代の空力技術とデジタル照明を融合させた造形美が特徴である。ベントレーが掲げる5つの外観デザイン原則の「直立した優雅さ」「象徴的なグリル」「無限のボンネットライン」「休息する猛獣の姿」「威厳ある盾」を忠実に反映しており、今後の製品にも強い影響を与えるだろう。
例えばアイコニックなグリルにはLEDによるデジタルアートが施され、ベントレー伝統のダイヤモンドキルトパターンが未来的な照明演出で表現されている。前後の超スリムライト、アクティブエアロディフューザー、ふたつの展開型リアスポイラーなど、空力性能とデザイン性が高度に融合している。ボディは「一体感のある存在感」「筋肉質な造形」「精緻な彫刻」という新しい哲学のもとに仕上げられ、流れるような緊張感ある造形を実現。
インテリアも驚くべき進化を遂げ、最大の特徴は3シーターのレイアウトで、運転席とその後方に1座席、そして乗員側には回転式のラグジュアリーシートを配し、ドアとパノラミックルーフの一部が跳ね上がることで、優雅な乗降を可能にしている。この設計は、「女王陛下のための車両」の設計思想であるアート・オブ・アライバルを踏襲しており、乗降そのものがラグジュアリーな演出となるよう設計されている。








































































































