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理解ある奥さまの”ひと言”が再スタートのきっかけ!アウトビアンキ・ライフを満喫中

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 才川さんとアウトビアンキ A112アバルト。「増車の予定はないですね。僕にとってクルマとは……何なんでしょう? わかりません」
  • アウトビアンキ A112アバルト:スパルコのステアリングも持っているが、ビアンキ純正が好きなのでオリジナルの本革巻き
  • アウトビアンキ A112アバルト:シートは左右ともスパルコで、リアシートは取り外している
  • アウトビアンキ A112アバルト:キャブはウェーバーのサイドドラフト。ヘッドをイジっており、エンジンはいい仕上がりとなっている
  • アウトビアンキ A112アバルト:取材時に差し上げたオートメッセウェブのステッカーをすぐさま貼ってくれた
  • アウトビアンキ A112アバルト:スパルコを基調としながら、ラリー車っぽくマッドフラップを装着
  • アウトビアンキ A112アバルト:FRP製のボンネットがレーシーな雰囲気を醸し出している
  • アウトビアンキ A112アバルト:ステッカーの貼り方もセンスがいい。どの部分を見てもレーシーだ
  • アウトビアンキ A112アバルト:4〜5台目のアウトビアンキとして1985年式のA112アバルトを2014年に購入
  • アウトビアンキ A112アバルト:7点式のロールケージを取り付けて安全性を確保
  • アウトビアンキ A112アバルト:4輪は基本的にビアンキのみで、1977年式のベスパ100も所有
  • アウトビアンキ A112アバルト:初参加、初レースだったが、総合3位/750cc以上クラス3位という好リザルトでフィニッシュ
  • アウトビアンキ A112アバルト:biancoの武内さんに誘われたことをきっかけとして幸田ピッコロレース2025に参戦
  • アウトビアンキ A112アバルト:クロモドラ×スパルコ・ホイールにヨコハマタイヤのADVAN NEOVA AD07をセット
  • アウトビアンキ A112アバルト:足まわりは基本的にノーマルなので、ロールしながらコーナーを駆け抜けていく

「そんなに欲しいなら買っちゃえば」のひと言で再スタート

20歳のときに初めてアウトビアンキ「A112」に出会い、その楽しさを忘れることができなかった才川仁之さん。さまざまなクルマを乗り継ぎ、家族と共に過ごす時間も重ねてきました。しかし「また乗りたい」という衝動と、奥さまのひと言に背中を押されて再び始まったビアンキ生活。現在は1985年式のA112アバルトとともに日常を楽しみ、初参戦した幸田ピッコロレース2025で堂々の3位を獲得しました。

移動手段としての満足感と「ワクワク感」はまったく別物

「20歳のときに初めて購入したクルマがアウトビアンキ A112のジュニアでした。その後、他ブランドのクルマにも乗りましたが、今回、幸田ピッコロレース2025で走らせた1985年式のA112アバルトは私にとって4〜5台目のビアンキになります。2014年に購入しました」

才川仁之さん(取材時年齢53歳)にとって、A112ジュニアで感じたステアリングの楽しさは忘れられず、また乗りたいという衝動に駆られて再び手に入れた。

「ビアンキを3~4台乗り継ぎ、結婚もしたし、大人なんだから4ドアセダンかな? と考え、ランチア テーマを買いました。結局、ランチア デルタエンジン仕様、アルファ ロメオエンジン仕様、フェラーリエンジン仕様と乗りかえることになって、さすがに自分の中でコレはイカンってことになりました(笑)」

これらのランチア テーマのほか、メルセデス・ベンツのワゴンも所有した才川さん。しかし、移動手段としての満足感はあっても、心をワクワクさせる楽しさはなかった。

「メルセデス・ベンツのワゴンに乗っていた頃に、いつもパソコンでA112の雄姿を見ていました。そうしたら奥さんが、そんなに欲しいなら、また買えばいいじゃない! って言ってくれて、えっ買っていいの? 本当に買っちゃうよ! と嬉しい展開になりビアンキ生活が再スタートしました」

自らの手で多くの作業を行った愛車で3位入賞

エンジンオーバーホールやクラッチ交換など、多くの作業を自分の手でこなしてきた才川さん。しかし最近は老眼の影響もあり、現在は信頼する佐賀県のスペシャルショップ「カーショップトリミ」に作業を託している。

「エンジン本体はほぼ何もしてませんが、ヘッドはそれなりにやっちゃっています。1度やって、最近またやり直しました。現在の仕上がり具合は最高潮です。A112は、ヘッドをちゃんとすれば、なかなか楽しいクルマになると思っています」

キャブはウェーバーのサイドドラフトで絶好調。外装もリフレッシュされ、ラリーカー風のスタイルに4灯フォグランプが輝く。街中で写真を撮られたり、子どもたちに手を振られるのも嬉しい瞬間だとか。

「今回の初参加、初レースが愛車との一番の思い出になりました。惜しくも3位でしたので、来年の2026年ピッコロレースにまた参加し、もっと上位を目指したいと思います」

2025年の幸田ピッコロレースで総合3位/750cc以上クラス3位を獲得。次回は表彰台の頂点も夢ではない。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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