誰よりも速く標高4300m超の頂上まで駆け上がる!
2025年6月22日、アメリカコロラド州で標高4302mの山頂を目指す伝統のレース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」の第103回大会が開催されました。ヒルクライムレースは、スタート地点からゴールがある頂上までのタイムを競い合う至極明快なタイムトライアルレースです。その聖地であるロッキー山脈の舞台で、名誉ある称号「キング・オブ・ザ・マウンテン」を巡る熱い戦いに日本人3名が参戦しました。
ロッキー山脈で行われた世界で2番目に長い歴史を持つレース
標高4302mの山を誰が一番速く駆け上がるかを競う「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(通称パイクスピーク)」の第103回大会が、現地時間2025年6月22日(日)に開催された。この大会は1916年に初開催され、アメリカの「インディアナポリス500マイルレース(インディ500/初開催1914年)」に次ぐ、世界で2番目に長い歴史を持つレースとして知られている。
ヒルクライムレースの舞台となるのは、ロッキー山脈南端に位置する「パイクスピーク」という山である。観光用の「パイクスピーク・ハイウェイ(全長約20km、コーナー数156)」を使い、標高2862mのスタート地点から標高4302m(約14115フィート)の山頂のゴール地点までのタイムを計測。1年に1度、レース当日のみハイウェイ全線が封鎖され、1台ずつのタイムアタック形式で競われる。
レースウィーク中の練習走行は、コースをロア・ミドル・アッパーの3区間に分けて実施され、全体を通してのタイムアタックは本番の1回のみ。独特の練習スタイルもパイクスピークの特徴といえる。
舗装路化に伴い死亡事故多発で2輪部門は廃止
かつては未舗装区間が多く「ダートレース」の印象が強かったが、2012年に全線が舗装された。これにより走行スピードが上昇し、2輪部門での死亡事故が相次いだため、現在は4輪部門のみで開催されている。現時点での最速記録は、2018年にロメイン・デュマ選手が電気自動車「Volkswagen I.D. R Pikes Peak」で記録した7分57秒148である。


















































