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標高4000m超の頂きを目指す世界で2番目に古いレース!日本人3選手が挑んだパイクスピーク2025

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Larry Chen / Yoshiaki Aoyama

  • 「The Mountain Decides(山が決める)」とよく言われていますが、2025年の決勝レースはグレンコーブまでのロアセクションとコースが短縮されました
  • No.34 1991年式日産パルサーGTI-R 神子力選手5分23秒828秒 パイクスピーク・オープンクラス24位(総合65位)
  • No.59 2025年式ホンダCR-V e:FCEV(燃料電池車) 吉原大二郎選手5分55秒744 エキシビジョンクラス3位(総合69位)
  • No.91 2020年式トヨタGRスープラ 吉岡稔記選手4分31秒257タイムアタッククラス5位(総合23位)
  • パイクスピーク決勝で初の燃料電池車となったホンダCR-V e:FCEV。この挑戦を支えたのが2011年のフォーミュラドリフトチャンピオンで、2020年のパイクスピークアンリミテッドクラス覇者の吉原大二郎選手
  • 2018年式Norma M20 SF PKPを駆り、シモーネ選手がパイクスピークに初挑戦した2018年。総合2位となる8分37秒240のタイムでルーキー賞を受賞した
  • 2025年の「King of the Mountain」のタイムは3分37秒196(No.55 2018年式 Nova Proto NP01 Bardahl)
  • 昨年の「King of the Mountain」であるロマン・デュマ選手は、シモーネ選手の5秒落ちの3分42秒252で総合2位(パイクスピーク・オープン優勝)となりました
  • 自身の記録更新が期待されたものの、短縮コースでの決勝。しかし2回目の挑戦で見事「King of the Mountain」となったシモーネ・ファッジオーリ選手
  • パイクスピーク5度目の挑戦となる吉岡選手。パイクスピークに初挑戦した2011年(2000年式日産シルビア)のタイムは11分33秒734(タイムアタック2WD部門3位)。翌年もシルビアで参戦し、2013年にはスバルBRZ、2014年にはサイオンFRSで挑戦と、ずっとFR車にこだわっての参戦。今回はミシガン州のトヨタR&Dの社員チームからGRスープラでの参戦となった
  • 34年前に1991年式日産パルサーGTI-Rで挑戦した神子力選手。34年ぶりにパイクスピークに再挑戦。今回は残念ながらコースが短縮されたことから、頂上までのレースをするため、2026年のパイクスピークに向けて準備をスタートするとしています

誰よりも速く標高4300m超の頂上まで駆け上がる!

2025年6月22日、アメリカコロラド州で標高4302mの山頂を目指す伝統のレース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」の第103回大会が開催されました。ヒルクライムレースは、スタート地点からゴールがある頂上までのタイムを競い合う至極明快なタイムトライアルレースです。その聖地であるロッキー山脈の舞台で、名誉ある称号「キング・オブ・ザ・マウンテン」を巡る熱い戦いに日本人3名が参戦しました。

ロッキー山脈で行われた世界で2番目に長い歴史を持つレース

標高4302mの山を誰が一番速く駆け上がるかを競う「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(通称パイクスピーク)」の第103回大会が、現地時間2025年6月22日(日)に開催された。この大会は1916年に初開催され、アメリカの「インディアナポリス500マイルレース(インディ500/初開催1914年)」に次ぐ、世界で2番目に長い歴史を持つレースとして知られている。

ヒルクライムレースの舞台となるのは、ロッキー山脈南端に位置する「パイクスピーク」という山である。観光用の「パイクスピーク・ハイウェイ(全長約20km、コーナー数156)」を使い、標高2862mのスタート地点から標高4302m(約14115フィート)の山頂のゴール地点までのタイムを計測。1年に1度、レース当日のみハイウェイ全線が封鎖され、1台ずつのタイムアタック形式で競われる。

レースウィーク中の練習走行は、コースをロア・ミドル・アッパーの3区間に分けて実施され、全体を通してのタイムアタックは本番の1回のみ。独特の練習スタイルもパイクスピークの特徴といえる。

舗装路化に伴い死亡事故多発で2輪部門は廃止

かつては未舗装区間が多く「ダートレース」の印象が強かったが、2012年に全線が舗装された。これにより走行スピードが上昇し、2輪部門での死亡事故が相次いだため、現在は4輪部門のみで開催されている。現時点での最速記録は、2018年にロメイン・デュマ選手が電気自動車「Volkswagen I.D. R Pikes Peak」で記録した7分57秒148である。

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