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スパの22時は夕方並みの明るさで広場は夜フェスで大盛況!シケインは小石と花火が飛び交う戦場に【みどり独乙通信】 

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • お気に入りのコーナーでレースを楽しむ観客のみなさん
  • ベルギーで焼き鳥発見⁉︎ イベントエリアでビールと焼き鳥をおいしそうに頬張るファンが羨ましかった~
  • スパのイベントエリアでは自転車の展示販売も行われていました
  • スパのサーキットでは新しいメディカルセンターがオープン
  • パドックでは時計屋さんのポップアップストアも出展しています
  • ベルギーでの私の三種の神器はポテト・コロッケ・揚げソーセージ
  • メディアシャトルはメルセデスが提供。ピカピカのベンツに毎日乗せて頂いて大助かり
  • 今年はサーキットのオフィシャルショップも増えて買いやすくなりました
  • 最近流行りのエンジンオイル缶に入ったお酒のショップもパドックに出ていました
  • 決勝の日曜日もホテルからサーキットへ向かう牧場の牛さんたちが癒してくれました
  • スパではハンモック率が結構高い
  • なかなか楽しそうなハンモックキャンプ
  • 森の中にあるスパではレース観戦にハンモックが大活躍
  • 今回のスパ24hで初めて見掛けたベルギージン。なぜ日本語なんでしょうね
  • ベルギージンのTシャツ
  • ベルギージンのお店は大行列でした
  • ベルギージンの店内ポップがカワイイ
  • 大人気だったベルギージンのお店。ひと口も味見をせずに終わってしまい、残念
  • 美しいサンセットの後はナイトセッションへ突入
  • イベントエリアには遊園地のようなアトラクションもあります。酔っぱらって乗ると大変な事になりそう
  • チュロス屋さんは深夜も大盛況
  • コース上に広がる小石が撮影場所にも飛んできて痛い!ドライバーにとってはスライドする恐怖の存在
  • 深夜でもドリンク片手に踊りまくる人達で溢れるスパ24hレース
  • 深夜のDJイベント。レースもイベントも最高潮に盛り上がります
  • 深夜のオールージュも人で溢れています
  • 深夜のコースサイドは真っ暗です
  • 深夜もタイヤサービスは組み換え待ちで大渋滞
  • ナイトセッションに突入しても、まだまだレースの折り返しまでも遠いです
  • 夜に観覧車に乗ってみれば良かったと後悔
  • ハンモックでのレース観戦に憧れてしまいます
  • とても美しいサンセットなひと時の夏至を過ぎたばかりのベルギーの22時

イベントメタボなスパ24時間レースはフェスの誘惑と痛みとの戦い

ドイツ在住のモータージャーナリスト・池ノ内みどりさんが、今年もスパ24時間レースを訪れました。レース観戦をするファンの楽しみは決勝レースはもちろんのこと、ピットウォークやイベント、サーキットグルメ、サポートレース、グッズの購入などで時間が足りないほど。コースサイドのエスケープゾーンで痛い思いをしながら取材した池ノ内さんは、それでも来場客が楽しんでいる様子を知りたくて、イベント広場のナイトフェスにも足を運びました。それゆえたっぷりお疲れのご様子です。

夏至のスパは22時でも夕景撮影が可能!夜中に花火がドーン!

ル・マン、ニュルブルクリンクとスパ、どの24時間レースも競技自体も各種イベントもとても工夫されていていそれぞれが魅力的です。この三大24時間レース、いずれも大人気だったのですが、年々さらに人気が高まっていると感じます。大会主催者の公式発表によると、どのレースも入場者数は増えていますし、ファンの熱狂的な応援はチームやドライバーにとってはなによりも嬉しいに違いありません。

とくに誰かのファンというワケではありませんが、やはり在欧日本人として、日本人ドライバーやチームの参加はとても嬉しく、プロ、アマドライバーを問わず応援せずにはいられません。同じく、昨年にライフワークのひとつとして加わったサッカーの取材でも、日本人選手が出場しているとテンションが爆上がりです。

さて、スパ24時間レースでは、決勝のスタートから暫くコースサイドで撮影をしたり、レースを観戦してから、遅いランチというより夕食を食べにメディアセンターへ戻りました。この日はとても暑かったこともあり、夕食後に夕陽の撮影へ再びコースサイドへ。夕陽と言っても、夏至が少し過ぎたベルギーの日没は非常に遅く、夜の10時頃まで夕方のような明るさなんですよ。だからコースサイドでは数多くのファンの方々が、熱心にレースを観戦していました。日中とは違い、少し気温も落ちて心地よい時間帯です。

夕食後にしっかりと休憩したお陰で元気復活。そのまま日没しても、コースサイドでレースを観戦し続けました。途中で大きな花火も上がりましたが、残念ながら私がいた場所からは山に隠れて半分以上が見えませんでしたが、音は大迫力でした。

小石も火花も飛び交うエスケープゾーンは観戦者も怖い!さらに痛い!

スパのコースサイドのエスケープゾーンに敷かれているのは砂利なのですが、もはや砂利のレベルではなく小石です。23㎝ほどの小石がコース上に数多く散らばっています。マシンは24時間レース用の明るいヘッドライトを使用していますが、それでも照明のないコースではこの小石が固まっているのは見にくく、きっと怖いことでしょう。実際、ガードレールの側にいると、私たちの頭上にも盛大にこの小石がザバ~っと降ってきて、痛い!と日本語で口にしてしまうほどです。

ここはシケインで、この石に乗ってスライドしている車両を見ながら、さぞかし怖いだろうなと思っていました。その大量の小石とアンダーガードと縁石で一瞬軋みあった時に火花が飛ぶので、見ている方もドキドキしてしまいます。

高速のストレートで一気にブレーキングしてシケインに進入、そこに大量の小石がコース上にばらまかれているのです。後でドライバーに聞いてみると、毎ラップそこを通るのがめちゃくちゃ怖かったらしいです。セーフティカーが導入されると、その度に路面をクリーンにする車両も入るのですが、すべてを取り除くことはできませんし、すぐにまた小石が散らばる始末です。

イベント広場では大規模なDJイベントが開催され、まるで音楽フェスのように盛り上がりますので、その様子も見に行ってきました。深夜とあり、ファンのみなさんもお酒で大いに盛り上がっていますが、多くの警察官や救急チームの方が見回りしていますので真夜中でも安心して楽しめますね。

オールージュを駆け抜けるレーシングカーを横目に、爆音の音楽に酔いしれて踊り狂うファンのみなさん。今年も真夏の夜を存分に楽しんでいたようです。私はというと午前2時前にリタイアしました。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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