さまざまなレプリカ仕様が世界中で製作されている「ACコブラ」
2025年8月13日〜16日、米国モントレーで開かれた世界最大級のクラシックカーオークション「Monterey 2025」には、人気のコレクターズアイテムとなっている子ども用レプリカ「ジュニアカー」が多数出品されました。そこで注目を集めたのが、英国グループ・ハリントン製の3分の2スケールAC「コブラ」。今回は、そのあらましと注目のオークション結果について解説します。
ジュニアカー人気を牽引するハリントンとは
ACコブラ(ないしはシェルビー コブラ)といえば、1960年代スポーツカーの金字塔的存在であり、後世のレプリカ車の模倣対象としてはポルシェ「356スピードスター」と並ぶ人気車種としても知られている。これまでコブラを模したレプリカは、オリジナル以上にパワフルなV8エンジンを搭載した実物大のものから、子ども用に縮小されたジュニアカーまで数多く作られてきた。
この夏RMサザビーズ「Monterey 2025」オークションに出品されたのは、イギリスに本拠を置く「グループ・ハリントン(Group Harrington)」がプロデュースにより製作・販売した、3分の2サイズのジュニア コブラである。
グループ・ハリントンは、MGやトライアンフなどの人気クラシックカーの補修需要に応えて、ステンレススチール製のバンパーを生産・販売するサプライヤーである。本拠は英国ながら、ベトナム・ホーチミン郊外に工場を建設し、大規模なビジネスを展開している。
バンパー生産の傍ら、今世紀初頭からは「ハリントン・ジュニアカー(Harrington Junior Car)」というブランドを掲げ、往年の名車たちをモデルとした高級なチルドレンカーも製作している。現在ではジャガー「Eタイプ」、メルセデス・ベンツ「300SL」、ランドローバー、そしてフェラーリ「デイトナ」などのラインナップをそろえ、いずれも1万ドル以上の高価格で販売されていることが、同社の公式HPにて確認できる。
























































