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エアコンレスでも最高!人生初のキャブ車はアルファ ロメオ「1750GTV」

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 「クルマは仲間とのコミュニケーションツールであり、運転することが大好きなため、癒しを与えてくれるものでもある」と西川さん
  • アルファ ロメオ 1750 GTV:ステアリングやメーターはノーマルであり、いい状態を保っている。良質車を入手できたため、もう増車の予定はないそうだ
  • アルファ ロメオ 1750 GTV:シートもノーマルである。前オーナーが30年にわたって所有してきたため、各部が驚くほどキレイだ
  • アルファ ロメオ 1750 GTV:エンジンの排気量が2Lになっており、シチュエーションを問うことなく快走できる
  • アルファ ロメオ 1750 GTV:西川さん(FMMのお手伝いを担当)にとって初めてのキャブ車となった
  • アルファ ロメオ 1750 GTV:マフラーはノーマルである。タイヤはヨコハマのG.T.SPECIAL CLASSIC(165/80R14)だ。ホイールは純正14インチである
  • アルファ ロメオ 1750 GTV:友人のクルマをメンテナンスしている主治医の元愛車であるため、どの部分を見てもコンディションがいい
  • アルファ ロメオ 1750 GTV:トランスミッション、サスペンション、ブレーキもノーマルをキープしている
  • アルファ ロメオ 1750 GTV

豊富なクルマ経験を踏んで辿り着いたオールドタイマー

スポーティな輸入車を乗り継いできた西川さんが、新たに手に入れたのは1971年式のアルファ ロメオ「1750 GTV」。西川さんにとって初めてのキャブレター車ながら、吸気音やエンジン音の魅力にすっかり夢中です。納車からわずか1カ月でイベントにも参加し、これからのカーライフを楽しみにしていると語ります。

紹介してもらって購入した良質車は車屋さんの元愛車

かつて、三菱「ランサーターボ(A175A型)」、「ギャランVR-4(E38A型)」、トヨタ「スプリンター トレノ(AE86型)」、プジョー「207」、アウディ「TT」、アバルト「500C」などに乗っていた西川忠康さん(取材時年齢54歳)にとって、懐かしい「栃59」ナンバーの1971年式アルファ ロメオ 1750GTVは初めてのキャブ車である。

現在、1750GTVの他に2018年式のアルファ ロメオ「ジュリア」、1995年式のマツダ「ロードスター(NA8C型)」、2004年式のスズキ「ジムニー(JB23型)」も所有している。アルファ製ツインカムエンジンを積む旧き佳きクルマに乗りたいという思いから、105系のジュリア系を探し、今回の増車に至った。

「友人のクルマをメンテナンスしている主治医と面識があり、旧いアルファ ロメオに乗りたいと伝えていたら、お客さんのなかに愛車を手放したいという方がいるという話をいただけました。詳しい話を伺ったら、そのクルマは主治医の元愛車で、前オーナーが30年にわたって所有。その主治医がずっとメンテナンスしていました」

タイミングが合わないと、なかなか出てこない逸材であるため、西川さんは迷わず購入。筆者がFMM(フリーモーターミーティング)で取材した6月の直前に1750GTVを迎え入れていた。

「納車されてからまだ一ヶ月で、ドライブやイベント参加時に乗っていますが、これから楽しい思い出をさらに作っていくことになります」

購入時の走行距離が9万5300kmで、取材時は9万6000kmだったことからも、クルマの“これから”ぶりをうかがい知れる。西川さんはすでに1750GTVの魅力を熟知しており、詳しい話を聞くことができた。

エンジン音とキャブ吸気音が魅力

「愛車のこだわりポイントは、なんといってもエンジン音。栃59というナンバープレートとグリーンのボディにブラウンの内装もポイントです。私にとって初めてのキャブ車で、アクセルを踏み込んだときの吸気音も魅力です。軽量なクルマでありながらエンジンの排気量が大きく、現代のクルマと比較しても遜色ない走りができるところも我が愛車ならではの楽しさだといえます」

久しぶりのエアコンレス車では、暑さに苦労している。しかし、早速ETCを取り付け、カセットステレオをBluetooth対応に変更するなど、現代的な改良も施している。今後、多くのイベントに参加していきたいという。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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