デザイン性の高さが古さを感じさせない
軽自動車ながら個性的なデザインで人気のスズキ「ワゴンRスティングレー」。なかでも2008〜2012年に生産された4代目・MH23S型は、いま見ても古さを感じさせないデザインです。オーナーの渡邊さんは、その完成度をさらに高めるべく、レクサス純正のシルバーにオールペンなどを施して上質にドレスアップ。外観はシックなカラーリングながら内装は鮮やかなオレンジで統一というギャップが、見る人を驚かせる演出しています。
さりげない主張を狙ったボディカラー
中古車市場における手頃な流通価格帯と個性を主張できるスタイリッシュなデザインの両面が魅力的であるMH23S型ワゴンRスティングレーは、ドレスアップを好むオーナーたちにとって人気モデルになっている。生産期間は2008年9月(平成20年9月)から2012年9月(平成24年9月)までであり、車体はすでに17年以上が経過している。しかし、そのデザイン性の良さから古さを感じさせない点が、今でもオーナーたちのお気に入りの理由である。
MH23S型ワゴンRスティングレーが搭載するエンジンはDOHCターボである。そのため、ドレスアップを好むオーナーの傾向として、スポーツカーテイストのパーツを組み合わせて仕上げることが多い。
本稿で紹介するシルバーのワゴンRスティングレーに乗る渡邊元樹さんもそのひとりだ。鋭いフロントフェイスを強調し、シンプルでありながらもカッコ良さを追求するべくドレスアップスタイルを楽しんでいる。
テーマを「シンプルにカッコ良く」としたため、まず最初にボディカラーを決めたと話す。あえて原色系を避け、さりげない主張を狙い、シンプルを前面に押し出したシルバーを採用した。ただし、このシルバーは一般的なソリッドシルバーではなく、特別な煌めきを放つレクサス純正のソニックイリジウムシルバー。この色にオールペンしているのがポイントである。
スタンダードとは異なるフェイスのワゴンRスティングレーの表情作りについては、ボンネットをファイブワークス製バッドフェイスに交換してアレンジした。フロントバンパーはブイビョン製を選択した。さらに、純正よりも鋭いイメージを強調させるため、ヘッドライトのインナーパーツをすべて交換し、プロジェクターとLEDを使ったオリジナルリメイクを施している。サイドステップはKブレイク製である。リアバンパーはエイムゲイン製をベースにワンオフ加工を施し、4本出しマフラーに合わせてオリジナルで作り込んだ。
大口径ホイールの投入で大容量ブレーキを実現!制動力と魅せるを高めている
ボディのソニックイリジウムシルバーに合わせ、ホイールはフルポリッシュの5本スポークで人気のSSR/MS1Rを履かせている。サイズは17インチと大口径である。ホイールの大口径化により、軽自動車の貧弱なブレーキシステムが目立つようになったため、イデアル製の大容量ブレーキシステムをセットした。ローター径も大きくし、ベルハウジングのカラーをキャリパーと同じオレンジアルマイトにすることで、ワンポイントのアピール力を高めている。
室内の作り込みについては、オーナーが大好きなオレンジで統一。外せる内装パーツはすべてリペイントが施され、ダッシュボード、ドアパネル、内張をオレンジに仕上げた。ルーフはレザー張り、ピラーはアルカンターラ張りで、こちらもオレンジで統一。リアには自慢のパワーアンプと巨大なスピーカーポックスが設置されている。
ドレスアップカーイベントでも、玄人好みの仕様として注目される渡邊さんのMH23S型ワゴンRスティングレー。内外装のギャップの激しさも狙ったドレスアップは、イベントなどで目の前を通るオーナーたちも興味津々で見入ってしまうほどだ。他人との差別化という意味で、こうしたカスタムは好き者たちを惹きつける魅力を持っている。今後の予定について、渡邊さんは次のように話す。
「内装のオレンジに飽きたら、また別の色に変えて楽しみたいと思っています」






















































