北米のオークションサイトで落札して4年前に輸入!
ホンダが北米で展開する高級車ブランドである“アキュラ”の4ドアセダン「ビガー」は、日本ではまず見かけることがない珍しいクルマです。独特の佇まいや5気筒エンジンなどが特徴で、1990年代当時ならではの個性に惹かれる人も少なくありません。今回は、そのモデルを大切に乗り続けるオーナーの思いを伺いました。
父親が購入したビガーで幼少期を過ごした
4年前に北米から輸入したという1991年式アキュラ「ビガー」のオーナーは、“たろー”さんである。この個体の前にも北米のオークションサイトでビガーを発見したが落札できなかったそうだ。なぜここまでビガーへのこだわりを持っているのか聞いてみた。
「父がCB5型(3代目)ビガーに乗ってて、ちっちゃいときからビガーで育ってきました」
“たろー”さんの愛車も、ビガーとしては3代目にあたるモデルだ。それまでのアコードの姉妹車という立ち位置から、4ドアピラードハードトップのボディに縦置きの直列5気筒SOHCを搭載するなど1989年に登場したアコードインスパイアとの兄弟車として登場した。この3代目のみ、北米でアキュラブランドでも販売されていた。
ところで、気になる5気筒エンジンのフィーリングはどうなのだろうか。
「2.5Lの直列5気筒でオイルパン貫通ドライブシャフトっていう黒歴史のエンジンですけど、このエンジン特有の音というか、気持ちいい音がするんですよ。ただG20(エンジン形式)の最初はバランサーシャフトで綺麗に回るんですけど、私のは液封のマウントに変更されてバランサーシャフトは廃されているんですよ。なんで何かアイドリング時はずっとブルブルしてる感じですね」
海外サイトでパーツを探しつつ部品取り車を確保
3代目のホンダとアキュラの両ビガーを体験している“たろー”さんは、ハンドル位置やエンブレム、サイドマーカーなどの見た目のほかに、サーモスタットの形状など細かなところで違う部分があるという。海外のパーツサイトなども活用しているが、やはり入手しにくいようだ。
「基本的に純正を探すんですけど、はなからちょっと諦め気味で。グーグルで調べてみても、結局見たことあるページで、そこもアウト・オブ・ストックとかになってるんで。あとはRockAuto(海外のパーツ販売サイト)なんかで探しています。そんな感じなんで、もう1台部品取り車を確保しているんです」
車高を下げたい気持ちはあるがメンテナンスが優先
これまでにブレーキ関係の不具合は出たそうだが、それ以外は走行不能になるほどの大きな故障はないという。基本的にノーマルで乗っている“たろー”さんだが、足まわりだけは変更したいとも思ってはいる。
「駐車場問題で車高を下げられなかったんです。で、本当は下げたい気持ちはあってエアサスも考えたんですけど、駐車場が変わったら車高調付けてもいいですね。それで車高を下げて、BBSを入れたらどうなるかぁなんて思ってるんですけど、どうですかね。そろそろ10万kmなんで、今度の車検でタイベルを換えなきゃいけないんですけど、そっちの方が先かもしれませんね」



















































