運転席と荷室が仕切られた日本初導入の商用モデル
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、DEFENDER(ディフェンダー)ブランドとして日本初となる商用モデル「DEFENDER HARD TOP」を導入し、受注を開始しました。1950年代の初代「LAND ROVER SERIES I」に設定されていた商用仕様の「HARD TOP」の名を継承するモデルです。2人乗り仕様で最大2059Lのラゲッジスペースを備え、アクティブ派ユーザーを大いに刺激しそうです。
サイドドアとリアドアからアクセスするラゲッジ容量は最大2059L
ディフェンダー史上、もっとも高い堅牢性と実用性を備えたモデルであるディフェンダー ハードトップ(DEFENDER HARD TOP)は、日本市場においては初の商用モデル導入となる(登録は普通乗用車なので3ナンバー)。同モデルはディフェンダー110をベースとし、乗車定員を2名。前席と荷室の間には固定式フルハイトパーティションを装備し、乗員空間とラゲッジ空間を明確に分離することで、業務用途における安全性と使い勝手を高めている。ラゲッジスペースは最大2059Lを確保し、圧倒的な積載能力を実現した。
荷室にはハイサイド仕様のラバーマットを採用し、重量物や汚れ物の積載にも配慮した設計となっている。さらに後部には58Lのアンダーフロアストレージスペースを設け、工具や小物類の収納に対応。加えて前部足元(後席がある位置)にも、施錠可能かつ照明付きの大容量アンダーフロアストレージ(155L)を装備しており、サイドドアおよびリアドアからアクセスできるので積載効率も向上している。
趣味人やプロの仕事人が泣いて喜ぶ質実剛健なオフローダー
パワートレインには3L直列6気筒INGENIUMターボチャージドディーゼルエンジンを搭載し、MHEVを組み合わせる。350psの最高出力と700Nmの最大トルクを発生し、重量物を積載した状態でも余裕ある走行性能を披露する。DEFENDERならではのオフロード走破能力と高い耐久性を維持しつつ、ビジネスシーンでの実用性を徹底的に追求した点が、このモデルのユニークセールスポイントだ。車両本体価格は998万円となる。
日本初導入を記念し、2026年4月30日までの期間中に成約したユーザーを対象に、企業名やブランドロゴを車両にプリントできるDEFENDER HARD TOP MAKE YOUR MARK CAMPAIGNが実施される。ビジュアルでのアピールでビジネスツールとしてのメリットを訴求する。

【AMWノミカタ】
ブランド初の商用車である「DEFENDER HARD TOP」を発表した。定員2名で後席以降は広大な荷室スペースとして使用できるじつに思い切った仕様だ。このモデルは1950年に登場した初代LAND ROVER SERIES Iに着想を得て作られたモデルだ。
LAND ROVER SERIES Iは日本のダンディズムの象徴である白洲次郎氏が東北電力の会長時代に使用していたモデルとも言われている。東北の未整備の地方路、山間部、工事現場周辺、雪道などのあらゆる場面で活躍できるパフォーマンスと、華美な装飾や快適性ではなく質実剛健な「道具」として使い倒せる姿が白洲次郎氏の「合理性と本質」を重んじる姿勢にマッチしたのだろう。
75年を経て登場した「DEFENDER HARD TOP」こそ英国的合理主義とLand Roverという実用車としてのブランドの成り立ちを最も色濃く表すピュアなモデルに感じる。


































