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引っ越しの最中にクラシックカーイベントに参加!神奈川県から約1200kmで起業するために移住

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • FIAT600とオーナーの“TOYOTO”さん
  • フィアット 600:必要最小限のメーターパネルやスナップボタン留めのハンドルカバーがオシャレ
  • フィアット 600:モノコックボディをそのまま活用した鉄板剥き出しのダッシュボードも、この時代ならではの魅力が漂う
  • フィアット 600:横須賀から新門司までフェリーで移動。最後の荷物を積んで、引っ越しのなかでイベントに参加
  • フィアット 600:クルマの素性を知らないと、一瞬「500」かと勘違いしそうなほど、デザインコンセプトは似ている顔付き
  • フィアット 600:大人4人の乗車スペース確保のため、後部キャビンにゆとりがあるクーペスタイルが特徴的
  • フィアット 600:フィアット車初のモノコックボディで、かつRR(リアエンジン&リア駆動)レイアウトも初採用
  • フィアット 600:エンジンは直列4気筒で、633cc、767cc、843ccと少しずつ進化していった
  • フィアット 600:TOYOTOさんのお気に入りポイントが、この前開きドア。1955年から1960年までの前期型のみ採用
  • フィアット 600:リアエンジンを象徴する空気孔のルーバーが刻まれたリアフード
  • フィアット 600:初代「500」(2人乗りのトポリーノ)を手がけたダンテ・ジアコーサが設計を担当
  • フィアット 600:リアにエンジンを搭載したため、グリルレスデザインが特徴。モールなどの各部のデザインが愛くるしい

父親の影響でイタリア車好きになり沼にハマった

フィアットのクルマと言えば、「ルパン三世」の愛車として知られるクリームイエローの「500(チンクエチェント)」を思い浮かべる方が多いだろう。2007年には、そのデザインをオマージュした最新型の「500」が登場して大ヒット。2022年6月以降は、電気自動車専用車種として継続販売されている。しかし、ヨーロッパを中心に260万台以上を販売し、フィアットの名を一躍有名にした車種は、じつは1955年に登場した小型セダン「600(セイチェント)」だったのだ。日本で600を所有するオーナー“TOYOTO”さんにお話を聞いた。

フィアット社初の大ヒットモデルはじつはセダンの「600」だった

フィアットは、2023年に小型SUV「600」を発表。日本国内では2024年9月から電気自動車として発売開始した。その起源となったファーストモデルである「600(セイチェント)」のオーナーが今回紹介する“TOYOTO”さんだ。初代「600」はフィアット初のリアエンジン搭載車であり、1955年から1969年の14年間でイタリア国内だけでも260万台以上を生産。スペインや旧西ドイツ(現ドイツ)などでもライセンス生産されたほどの人気車種だ。

フィアットはこの「600」の大ヒットを足がかりに、より安価な大衆車の開発に着手。それが、日本国内で広く知られることになった「500(チンクエチェント)」だ。そのため、フィアットと言えば「500」のイメージが強いが、この「600」こそが小型大衆車メーカーとしてフィアットの知名度を上げた功労者なのである。

「国内ではこの600を見かけることは少ないと思います。500はとても人気があるので、フィアット社のなかで人とは違う車種に乗ってみたいと思い、いろいろと情報収集をした結果、600にたどり着きました。500よりもひとまわりほど大きく、フェンダーの張り出し具合やなんとも言えない独特のフォルムを気に入ったのです」

そう語る“TOYOTO”さんがフィアット好きになったのは、「初代パンダ(141系)」に乗る父親の影響だった。アルファ ロメオ「145」や「147」など、イタリアのホットハッチ系を愛用する家系だったこともあり、自身も18歳で免許取得後に2009年式の「ミト」を購入。その後、父と同じ141系「パンダ」に乗り換えて、今度はスポーツ走行の楽しみを覚えた。その結果、過激なチューニング仕様となってしまったため、日常使い用として、2列3人掛けシートで話題となった「ムルティプラ」を購入し、現在も乗り続けている。

「そういう理由で、本当は古い600ムルティプラを買って新旧2台所有を夢見たのですが、さすがに車両価格が高くて断念しました。その代わりに600で、ドアが前開きを採用した前期型。さらに2トーンのボディを探していたら、たまたま理想の車両をイタリアで発見。それを購入したのです」

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