ドイツ在住以来、初体験のほぼ全国一斉
公共交通ストライキに
2月2日月曜日、ドイツの統一サービス産業労働組合(Verdi)による地方自治体運営の公共交通機関が「警告ストライキ」として24時間、市営交通機関がストップ。ドイツの16州の内15州の公共交通機関がストに参加したのです。それでは済まずに2月27日金曜日〜28日土曜日には48時間に及ぶ強力なストライキが決行されました。これは2が初旬のストを経ても労使交渉が進展しなかったため、組合側がさらに期間を延ばして実施したものです。バイエルン州ミュンヘン市在住のモータージャーナリスト池ノ内みどりさんもその影響を強く受けました。
通勤者の多くがマイカー通勤に切り替えで市内の交通は大渋滞
この日ミュンヘンでは日中最高気温は1℃ほどでしたが、自転車に切り替えて通勤する方を多く見掛ました。市内の交通情報をチェックすると、クルマ通勤にスイッチした人も多かったようで渋滞時間の注意が出ていました。私の自宅のすぐ近くには東京でいう首都高速の入り口に近く、最もミュンヘンで渋滞する地域のひとつなのですが、いつもにも増して渋滞が酷かったように思います。普段でもピーク時には速度制限40~60㎞/h(時間や混雑状況によって変更されます)ながら、10㎞前後しか進みません。
この大規模ストが開催された日も学校は通常通りに授業が行われ、どうしても登校が困難な場合は欠席届を提出して、自宅で自習も可能。会社員はあらかじめストを見込んでリモートワークに切り替えた人もいたようですが、病院や介護施設、工場、飲食店や商店など、どうしても通勤しなければならない方々にとっては大変な日になったに違いありません。

私営鉄道とバス対象外で市民の足は最低限保全
労使交渉は人手不足の解消と休息時間の確保
Sバーンという近郊列車は地方都市の営業ではなく、ドイツ鉄道に属しているので普段通りに運行されていました。また私営の鉄道やバスもストの対象外です。ただ、市営バスは間引き運行されていましたが、地下鉄やトラムは終日運休だったようです。
ミュンヘン市内を数多く走行するトラムの中で、南北を長距離で結ぶ20番線だけは20時まで限定で唯一運行され、ミュンヘン市営交通のインフォメーションセンターは16時まで営業するなど、市民生活が完全にストップしないように、何とか最低限の対策はなされていたようです。
とはいえ労働組合(ver.di)側が要求しているのは単なる賃上げだけでなく、「労働環境の改善」を強く訴えています。過酷な勤務シフトにより労働環境が悪化し離職者が増え、さらに労働環境が劣悪になるという悪循環に陥っているのです。また労働側には人手不足の余波がまともに影響し、シフト間の休息時間が極めて短くなっています。そのため労使交渉では休息時間を最低11時間確保することなどを要求しています。
さて、日本では最後に大規模なストが行われたのが全く思い出せないくらいにストが起きていませんが、もしこれが日本の都市部で起こったら・・・本当に大変なことになりそうですね。日本でもバスの運転手が足らず、バス便が無くなる地域や減便されるルートも多くなってきているとか。何処の国も同じような悩みを抱えているんだと遠いドイツから思ってしまいした。






































