「FIA GT選手権 (FIA GT Championship)」マシンを日本の法規に合わせて愛好家が公道仕様へ大改造
サンタ・アガータ・ボロネーゼ工場からは、合計34台(31台説もあり)のディアブロSVRが送り出された。今回「MIAMI 2026」オークションに出品された1996年式モデルも、そのなかの1台だ。
シリアルナンバーは「020」である。1996年6月7日、フランスのリース会社「リースプラン」へ新車として納車された記録が残っている。元F1ドライバーのルイス・ペレス=サラ(元ミナルディ)らがドライブし、ヨーロッパのサーキットを席巻した。
その後、この個体は驚きの運命をたどる。2000年代初頭に「FIA GT選手権 (FIA GT Championship)」へ参加したのち、日本のランボルギーニ愛好家が入手して輸入したのだ。
日本国内において、ストラダーレ用のヘッドライトやターンシグナル、エアコンシステムを追加装備。日本の交通法規に適合させた「公道仕様」へと大改造されたのである。当時は国内のスーパーカー専門誌などにもしばしば登場していた。
ランボルギーニ社のモータースポーツ遺産の歴史的マシン「ディアブロSVR」公道仕様を約1.1億円で落札!
2023年にアメリカへと輸出され、現オーナーが入手した。しかしその後もごく限られた公道走行のみで使用され、サーキットでの走行歴はないようだ。
現時点では、日米の歴代オーナーが取り付けたナビゲーションやバックカメラなどは撤去されている。一方で、アフターマーケット製のエアコンシステムや公道用ヘッドライトなどは利便性のために残存している。過去のインボイスによれば、2025年にセルモーターや各種消耗品がすべて交換され、適切なメンテナンスを受けているようだ。現在のボディカラーは「ジャッロ(イエロー)」である。
RMサザビーズ北米本社は「ランボルギーニのモータースポーツ遺産の礎」とアピールし、70万ドル〜90万ドル(邦貨換算約1億1130万〜約1億4310万円)のエスティメート(推定落札価格)を設定した。
ところが2月28日の競売では、出品者側が想定していたほど入札が伸びなかった。結果的にエスティメート下限をわずかに下回る69万8000ドルでハンマーが落とされた。日本円に換算して約1億1098万円という結果である。
純レーシングカーでありながら「元・日本公道仕様」という特殊な履歴を持つ個体が、シビアなコレクター市場でどう評価されたのか、非常に興味深いディールとなった。
※為替レートは1ドル=159円(2026年3月29日時点)で換算






























































































