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なんちゃってセレブが幕張から奈良まで往復1000km! 吉田由美が「オートモビル カウンシル 2026」と「コンコルソ デレガンツァ ジャパン 2026」をハシゴして体感した「クルマが文化であり芸術である」理由

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TEXT: 吉田由美(YOSHIDA Yumi)  PHOTO: 吉田由美(YOSHIDA Yumi)

  • 薬師寺大講堂を間近に望む場所に展示されたロールス ロイス ファントムIはベストオブショー受賞車。インド人オーナーが持ち込んだ世界的な希少車だ
  • 幕張メッセ国際展示場を埋め尽くすオートモビル カウンシル 2026の会場全景。国内外のヘリテージカーから最新モデルまでが一堂に会し、初日から多くのクルマ好きで賑わった
  • 吉田由美さんがオートモビル カウンシルのロゴの前で一枚。後方には主催者展示「Designed by ピニンファリーナ」コーナーの「フェラーリ 250GT SWB」(赤)と「フィアット アバルト 750 レコルド エンデューロ ピニンファリーナ」(白)が並ぶ
  • 大衆車「パブリカ」に航空機技術を注入。名車「スポーツ800」の原点となった貴重な実験車
  • 主催者展示「Designed by ピニンファリーナ」コーナーの展示車両。手前に流線形ボディの「フィアット アバルト 750 レコルド エンデューロ ピニンファリーナ」、左奥に「フェラーリ 250GT SWB」が並ぶ
  • ホンダブースに展示された新型軽BEV「Super-ONE」(手前)と、往年の名車「シティ ターボII」(ブルドッグ、奥)。シティを彷彿とさせるデカールをまとった「Super-ONE」が並んで展示された
  • インポーター・デルタクラシックスが出展した1964年式「ポルシェ 904/8」。プライスタグには18億円が記されていた。奥には同ブースのポルシェ 910が並ぶ
  • ポルシェブースに展示されたオレンジのポルシェ 911(911S)。往年のクルマとともにヘリテージグッズも並べられ、「昔と今」を同時に楽しめる展示となっていた
  • 翌朝、吉田由美さんが薬師寺境内を散策。右手奥には西塔がそびえ、モーニングタイムセレブレーションの会場となった白鳳伽藍エリアへと続く
  • 薬師寺入口に設置されたコンコルソ デレガンツァ ジャパン 2026のメインビジュアル看板の前で吉田由美さん。「Ancient capital of NARA」の文字が古都・奈良での開催を印象づける
  • 薬師寺境内の「ミッレミリア」クラスに展示されたフィアット アバルト 750ヴィニャーレ(1957年)。カロッツェリア・ヴィニャーレによるボディが印象的な1台だ
  • 薬師寺境内に展示されたトヨタのコンセプトモデル「AXV-II」(赤)。トヨタ セラの元となった1台だ。後方にはロールス ロイスやアストン マーティンも並ぶ
  • 薬師寺境内の芝生に整然と並んだ英国製クラシックカー。古都の松並木が独特の風情を添えている
  • 薬師寺境内のナイトタイムセレブレーションで展示された、高市早苗総理の元愛車をレストアした1991年式「トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ リミテッド」。「飛鳥」ナンバーが奈良との縁を感じさせる
  • 薬師寺のナイトタイムセレブレーションに登場したランボルギーニ カウンタック。マジックアワーの空を背に、ウェッジシェイプの低いボディラインが際立つ。吉田由美さんがこの車内からランウェイショーを体験した
  • 三菱ブースに集結した歴代パジェロ。手前にはダカールラリー総合優勝車両(1985年)、奥には初代パジェロ(1982年)と2代目パジェロ(1991年)が並ぶ。ブースのテーマは「ブランドレガシーから見る過去〜未来の三菱自動車らしさ」だ
  • 薬師寺境内に展示されたマツダ RX-792P(1992年)。IMSAのGTPカテゴリーに参戦した4ローターエンジン搭載のレースマシンで、爆音とともに参加者の注目を集めた
  • 吉田由美さんが自動車史の原点と並んで一枚。左手の3輪車がガソリン自動車の第1号とされる1886年製「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」(レプリカ)で、右奥にはベストオブショー受賞車「ロールス ロイス ファントムI」も見える

2つのクラシックカー祭典が教えてくれた、クルマが「文化」であり「芸術」である理由

カーライフエッセイスト吉田由美さんが、2026年春の2大クラシックカーイベントをハシゴしました。幕張メッセで開催された「オートモビル カウンシル 2026」(4月10日〜12日)と、奈良・薬師寺を舞台にした「コンコルソ デレガンツァ ジャパン 2026」(4月11日〜12日)。「知る、学ぶ、語る」文化の祭典と、「感じる、浸る、愛でる」芸術の競演。まったく異なる2つのイベントの魅力を吉田さんがレポートします。

熱気あふれる幕張メッセ! クルマを文化として愉しむオートモビル カウンシル

2026年の春は、クルマ好きにとって贅沢な季節になりました! 日本の自動車シーンを象徴する2つのクラシックカーのビッグイベントが、日本の東西でほぼ同時に開催されたのです!

ひとつは、2026年4月10日から12日に幕張メッセで開催された「オートモビル カウンシル 2026」。そしてもうひとつが、2026年4月11日から12日に奈良・薬師寺で開催された「コンコルソ デレガンツァ ジャパン 2026」です。どちらも名車を扱うイベントですが、その味付けはまったく別物です! 「オートモビル カウンシル」は「クルマを文化として愉しむ」もので、「コンコルソ デレガンツァ」は世界遺産である薬師寺を舞台に「走る芸術」を愛でるイベントです。

まずは「オートモビル カウンシル 2026」からご紹介します。今年で11年目となる本イベントのテーマは「クルマともっと恋をしよう。」です。メーカー各社が自らのアイデンティティを再定義するような、熱い展示が目立ちました。

トヨタブースでは、日本初のスーパーカー「トヨタ 2000GT」や1962年の試作車「パブリカスポーツ」(レプリカ)、そしてそれを祖として1965年に登場した「トヨタ スポーツ800 UP15型」が並んで展示されていました。

三菱のブースでは、歴代パジェロの展示が! 真ん中には今年中に発売予定とされる新型クロスカントリーSUVの今後の展開を予感させるようなヒントも隠されていました(笑)。

ホンダは、今年5月に発売予定で話題の新型軽BEV「ホンダ Super-ONE」と、往年の名車「ホンダ シティ ターボII」(通称ブルドッグ)を展示しました。シティを彷彿とさせるデカールをまとった「Super-ONE」が並んで展示され、さらにシティ ターボの隣には、当時専用設計された「モトコンポ」が置かれていて、胸を熱くした人も多かったようです。

インポーターでは、「ポルシェ」や「マセラティ」なども出展していました。往年のスポーツカーの横に最新のモデルが並べられ、「昔と今」をセットで見ると、クルマやメーカーごとの歴史の深さが浮かび上がってきます。

とくに私が注目したのは、主催者展示の「Designed by ピニンファリーナ」です。じつはこのテーマは2年前に実施予定でしたが、急遽、巨匠ガンディーニの追悼企画へ変更されたため延期されており、今年ついに実現したのです! 入り口を入ってすぐの場所に「フィアット アバルト 750 レコルド エンデューロ ピニンファリーナ」や「フェラーリ 250GT SWB」などが展示されていましたが、その優雅なラインにはつい見入ってしまいました!

メーカー自らが手掛けるレストア車両からは、単なる懐古趣味ではなく、未来への技術の継承という力強いメッセージを感じました。そして、もうひとつ特徴的なのは「購入できるオートモビル ミュージアム」であるということです。もちろん非売品もありますが、国内外のヘリテージカーから最新のEV、さらには最新技術で甦ったクラシックカー「レストモッド」までが一堂に会します。「プライス」がついているクルマは、初日なのに完売が続出していました。

なかでも「ポルシェ 904/8」は18億円という桁外れのプライス! 果たして売れたのでしょうか? (笑)

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