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ガソリン高騰に雪のニュル! ドイツ・モータースポーツ開幕戦に日本から豪華メンバー集結も、自然の猛威には勝てず!!【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • メルセデスAMGのトランポのデザインがリニューアルされていました。カッコいいですね
  • BMWモータースポーツワークスのトランポ。最新のキドニーグリルのイラストがおしゃれ
  • KONDOレーシングのピット。近藤真彦監督もどしゃ降りの雨のなか、フリー走行を見守ります
  • KONDOレーシングのフェラーリ296GT3のリアウイングには、2026年も日の丸が描かれています
  • NLS開幕戦にはF1ドライバーのマックス・フェルスタッペン選手は参加しませんでした
  • ルーマニアの自動車メーカーですが、NLSでおそらく最速のダチアは人気者です
  • ROWEレーシングは黄色いイメージでしたが、2026年は赤をベースとしたカラーリングになりました
  • トヨタ ガズー ルーキーレーシングのピットは、多くの日本人スタッフで活気に満ちています
  • トヨタ ガズー ルーキーレーシングの中嶋一貴選手。初戦の緊張感に溢れていらっしゃいます
  • トヨタ ガズー ルーキーレーシングの豊田大輔選手はスーパー耐久とニュル24時間シリーズの2本立て
  • アウディチューナーで有名なABTは、2025年からランボルギーニにスイッチしています
  • グッドイヤーのタイヤサービス。レインタイヤの準備で大わらわの様子でした
  • シューベルト・モータースポーツはADVANカラーのBMW M4 GT3で参戦
  • 雪がちらつきはじめたニュルのパドックを楽しむお客さんも寒そうです
  • 2026年のニュル24時間耐久レースにはダンロップはダンロップとファルケンの2ブランドで参戦します
  • ブリヂストンのタイヤサービス。ブリヂストンは2026年もトヨタ ガズー レーシングをサポートしてます
  • ミシュランのタイヤサービス。2026年はニュータイヤ投入になるのでしょうか
  • 2026年4月の第3戦で優勝したヨコハマタイヤのタイヤサービス
  • 2台体制のダンロップ/ファルケン。2026年のファルケンの2台目はダンロップカラーです
  • 新型BMW M2 CSカップカーも何台か参戦していました。日本のサーキットでの活躍も見ものですね
  • レースは結局中止となり、雪がちらつく吹雪の中の撤収作業は大変です
  • トーヨータイヤに2026年シーズンから加入した奥本隼士選手
  • トーヨータイヤのメルセデス AMG GT3をドライブする中山雄一選手
  • トーヨータイヤは2026年シーズンからメルセデス AMG GT3を投入
  • ホテルからニュルへ向かう国道は雪景色。果たしてレースは中止となってしまいました
  • 朝のメディアセンターからは濃霧で何も見えません。この奥にはニュルブルク城が見えるはずなのですが……
  • 濃霧と降雪、低気温のため、安全上の理由からレースは中止となりました
  • トヨタ ガズー ルーキーレーシングのトヨタ ヤリスがどしゃぶりのコースに出てアタックに挑みます

ガソリン急高騰と4月のニュルにまさかの降雪。波乱に満ちたドイツモータースポーツ開幕戦をレポート!?

長い冬が終わり、ドイツのモータースポーツシーズンがいよいよ開幕を迎えました! 大好きなニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)の開幕戦を観戦するため、現地へ行ってきました。しかし、折からのガソリン価格高騰に加え、ニュルではまさかの雪景色という波乱の展開になりました。近藤真彦監督や日本人選手も多数集結した、2026NLS開幕戦のリアルな現地の様子をレポートします。

独ガソリン高騰で1L 400円超え、忍耐の長距離500kmドライブと「おにぎり」で挑むニュルへの道のり

モータースポーツの開幕とほぼ時期を同じくして、国際情勢の悪化などによりガソリン価格が急高騰したドイツでは、私のような長距離ドライバーには本当に辛い状況になってきました。

自宅からニュルまでは片道約530kmです。朝に自宅近辺のガソリンスタンドで満タンにしてニュルへ向かいましたが、スーパーE95というこちらではレギュラー的な存在のガソリンを入れるのに、1Lあたり2.20ユーロ(約400円超え)という驚きの価格です。

速度制限解除区間では、空いていると思わず踏みたくなるところをぐっと我慢してスピードを抑えていますが、それは私だけではないようで、全体的にゆったりペースになっている気がします。元々はコロナ禍でも1L/2ユーロを超えていた時代があり、その頃からアウトバーンを飛ばすドライバーは減少傾向にあると実感しています。

急加速や急ブレーキを踏まないなど、日頃から気を付けているつもりではありますが、この異様なまでの高騰ではさらに神経を尖らせて節約モードです。ドイツのガソリン価格はほぼ6割が税金です。近隣国の多くはこれほど大幅な値上げをしていないので、余計に気が滅入ります。毎日のニュースではうんざりするほどガソリン価格が話題となっています。

ちなみに、ドイツのガソリンスタンドは時間帯によって価格を変える「ダイナミックプライシング」を導入しており、朝の通勤時間帯は高く、夜に向けて徐々に安くなる傾向があります。普段のドイツでは1日に何度もガソリン価格が変動していましたが、しばらくの処置で1日に1度だけ、お昼の12時に値上げが可能になりました。したがって、給油をするなら12時前に! 値下げは1日に何度してもいいのですが、それはなかなか期待できません。

さて、愛車にはたっぷりお腹いっぱいのガソリンを与えなければなりませんので、私は家からおにぎり弁当を作り、節約モードでニュルへ向かいます。ドイツのサービスエリアの食事はとても割高で種類も少なく、日本のようにご当地のおいしいものなど一切ありませんので、ある意味、日本のお米で炊いたおにぎりのほうが贅沢なのかもしれませんね。

雨のニュルにKONDOレーシングやトヨタが集結! NLS開幕戦に日本人選手たちの熱き挑戦がスタート

このNLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)は「世界一過酷なコース」と呼ばれるニュルの北コース(ノルトシュライフェ)を使用する、グラスルーツ・モータースポーツの最高峰です。それゆえにKONDOレーシングやトヨタなど、名だたるチームが開幕戦に集結するのですが、基本的には土曜日1日完結のイベントです。しかし数多くのチームが金曜日の専有走行を走るので、それもチェックしたく金曜日の午後に到着。

開幕戦ということで130台ものエントリーがあり、春を待ち焦がれたチーム関係者で賑わっています。あいにくのお天気で私が到着した頃にはどしゃ降りの雨で強風も加わり、傘も役立ちません。

そんな悪天候ながらも、トヨタ ガズー ルーキーレーシングでは豊田大輔選手や中嶋一貴選手がトヨタ ヤリスをドライブ。その他にもトーヨータイヤのピットに日本人選手の姿がありました。もちろん、KONDOレーシングの近藤真彦監督も初戦ということでチームとの打ち合わせにサーキット入りし、ちらっとお会いすることができました!

プロ・アマともに数多くの選手、チーム関係者でわいわい賑わうパドックのはずですが、さすがに強風とどしゃ降りの雨のなかでは、みなさんテントやピットのなかで待機されていたようです。

まさかの降雪でNLS開幕戦は中止! ガソリン高騰と吹雪に耐えた「自分自身の耐久レース」は無事完走…

翌朝の決勝日は8時半の予選を前に6時半頃に目覚めてカーテンを開けると、なんと雪!? お天気が回復して予選が遅れて開催される可能性もあるのでホテルを出てニュルへ向かいましたが、レースディレクターたちの協議やコースコンディションのチェックが何度も行われた後に、最終的には中止となってしまいました。

開幕戦を楽しみに来ていた大勢のファンのみなさんには本当に残念でした。寒さ凍える吹雪のなかで撤収作業に追われているみなさんとお別れして、私は予定よりも早く自宅へ向かいました。

目当てのレース自体は雪で中止となってしまいましたが、高騰するガソリン代との戦いと、吹雪のなかでの長距離ドライブという、私自身の「耐久レース」はどうやら無事に完走できたようです。次戦こそは、青空の下で迫力あるレースが見られることを祈るばかりです。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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