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圧倒的パフォーマンスでトヨタ「GRスープラ」が開幕2連勝! GT300は熟成GT-Rが制したSGT第2戦の富士3時間レース

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 佐藤正勝(SATO Masakatsu)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • トヨタ GRスープラ au TOM'S:富士山を背景にストレートを快走する36号車が圧倒的な速さを見せた
  • トヨタ GRスープラ au TOM'S:ライバルの追撃を振り切り、トップでチェッカーフラッグを受ける36号車
  • SUPER GT 第2戦 富士:GT500クラスの表彰台。上位3チームが健闘を称え合い喜びを爆発させた
  • トヨタ GRスープラ au TOM'S:サクセスウェイトを跳ね返す走りで、ポテンシャルの高さを証明した36
  • トヨタ GRスープラ ENEOS:14号車のピットワーク。迅速な作業でコースへと送り出し逆転を狙う
  • トヨタ GRスープラ au TOM'S:圧倒的なパフォーマンスで富士スピードウェイを制圧した36号車の勇姿
  • 日産 Z MOTUL Niterra:激しい接近戦をくぐり抜け、日産勢トップでチェッカーを受けた23号車
  • トヨタ GRスープラ ENEOS:ポールポジションからスタートし、序盤のレースを牽引した14号車の走り
  • トヨタ GRスープラ au TOM'S:優勝トロフィーを高く掲げ、富士での連勝の喜びを分かち合う36号車陣営
  • 日産 Z MOTUL Niterra:粘り強い走りで3位表彰台を獲得し、トロフィーを掲げる23号車の2人
  • トヨタ GRスープラ ENEOS:2位表彰台を獲得した14号車の2人。次戦での雪辱を誓い笑顔を見せる
  • メルセデスAMG GT3 LEON:富士スピードウェイのストレートを駆け抜ける65号車の力強い走り
  • 日産 GT-R リアライズ:迅速かつ正確なピットワークが、56号車の今季初優勝を強力にバックアップ
  • メルセデスAMG GT3 LEON:タイヤ交換と給油を素早く済ませ、コースへと復帰していく65号車
  • メルセデスAMG GT3 LEON:メカニックたちの完璧な作業が、表彰台獲得という好結果に結びついた
  • 日産 GT-R リアライズ:近藤真彦監督を中心に、今季初優勝の喜びに沸く56号車のチーム陣営
  • SUPER GT 第2戦 富士:GT300クラスの表彰台。長丁場の3時間レースを戦い抜いた上位陣が並ぶ
  • メルセデスAMG GT3 LEON:安定したペースで周回を重ね、激戦のGT300クラスで2位を獲得
  • メルセデスAMG GT3 LEON:コーナーを鋭く立ち上がり、前を走るライバルを猛追する65号車の姿
  • SUPER GT 第2戦 富士:表彰台でトロフィーを掲げるドライバーたち。長丁場を終えた安堵の表情
  • 日産 GT-R リアライズ:圧勝劇で今季初優勝を飾り、満面の笑みでトロフィーを掲げる56号車の2人
  • メルセデスAMG GT3 LEON:今季初表彰台となる2位を獲得し、トロフィーを手に笑顔を見せる65号車
  •  SUPER GT 第2戦 富士:各車が入り乱れるスタート直後。熾烈なポジション争いが幕を開けた
  • 日産 GT-R リアライズ:ベテランと若手の見事な連携で、他車を圧倒する走りを披露した56号車
  • SUPER GT 第2戦 富士:GT500クラスのスタートシーン。各車が一斉に第1コーナーへと飛び込む
  • トヨタ GRスープラ au TOM'S:開幕2連勝を飾り、満面の笑みを見せる坪井翔と山下健太の両ドライバー

富士3時間レースで見えた3メーカーの現在地

2026年5月4日、富士スピードウェイにてSUPER GTシリーズ第2戦「富士GT 3時間レース」の決勝が行われ、二日間で延べ8万3600人のお客様を動員したと言います。決勝はドライコンディションのなか、トヨタ「GRスープラ」が圧倒的なパフォーマンスを発揮し、見事に開幕2連勝を飾りました。3位表彰台に上がった日産「Z」、そして開発途上にあるホンダ「プレリュード」との現在地を比較しながら、熱戦の模様を振り返ります。

サクセスウェイトを跳ね返す驚異のパフォーマンスを魅せたGT500クラス

未明にメイストームが吹き荒れた5月4日、富士スピードウェイではSUPER GTシリーズ第2戦となる富士GT 3時間レースの決勝が行われた。ドライコンディションに恵まれた前日の公式予選の時点から、トヨタ GRスープラの優位は明らかであった。

いや、もっと正確に言うならば、ディフェンディングチャンピオンである#36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)の速さである。開幕戦の岡山でも、#36号車は#38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)に続いて2番手グリッドを得ていた。今回は40kgのサクセスウェイト(成績に応じて搭載される重り)を搭載しながらも、#14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)に続く2番手タイムをマークしたのだ。

10kgのサクセスウェイトを搭載することで、パフォーマンス的には0.1秒遅くなるというのが定説だ。今回の予選タイムを考えると、#36号車のパフォーマンスは1分26秒0に相当する。#14号車のそれも26秒1と素晴らしいものがあった。

ライバルとなる日産勢では、3番手の#23 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠)が26秒5。ホンダ勢では#64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/I.オオムラ フラガ)が26秒7に相当する。ということは、この激戦のなかで、#36号車はライバル勢に0.5秒から0.7秒のアドバンテージを築いていたことがわかる。

少し乱暴な表現になるが、#23号車をGT500の基準とした場合、#36号車や#14号車はGT550クラス、反対に#64号車はGT480クラスと言ったら理解しやすいのかもしれない、と思えるほどだった。

未知のポテンシャルを秘める新型プレリュード

決勝では#36号車の強さが目立つこととなった。スタートではポールポジションから#14号車が好ダッシュを見せてリードを奪う。この速さについていけたのは#36号車のみで、#23号車以降は次第に離されていく。そして#14号車と#36号車の間隔も、序盤はじわじわと拡がっていった。

しかし、この間隔は一定以上に開くことなく、中盤にかけては反対に縮んでいく。このペースを考えて、#36号車はアンダーカット(他車より早くピットに入り逆転する作戦)を遂行した。76周目に2回目のルーティンピット(規定で義務付けられたピット作業)を行った#36号車に対して、トップを行く#14号車は2周後の78周目にピットインした。

#36号車に対するロスタイムは3秒弱長くなり、その鼻先でピットアウトしたものの、代えたばかりの温まっていないタイヤでは#36号車の攻撃を防ぎきれずトップ陥落となる。その後、#14号車の福住も目一杯の追い上げを見せたが、坪井が悠々と逃げ切って開幕2連勝を飾った。昨年の最終戦から数えると3連勝と、横綱相撲とも言える強さを見せつける結果となった。

日産勢のトップは、予選と同様に#23号車だ。#38号車との接近戦から接触してタイムロスがあったものの、最後まで粘り強く走り、#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ フェネストラズ)の追撃を振り切って見事3位表彰台を勝ち取った。トップから約40秒差というレースタイムを考えると、ポテンシャルのさらなる改善と課題を残していると言えるだろう。

予選では5番手から9番手グリッドを獲得し、まずまずの速さを見せたホンダ勢だが、決勝では上位陣の争いに加わることなく中段に沈んだ形となった。#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)の5位がベストリザルトである。

事前に懸念されていたトップスピードの遅れは、チーム関係者によれば数km/h程度とのことだが、いまだ発展途上であることは間違いない。公式練習でルーキーがトップタイムをマークしたり、公式予選では唯一ダンロップタイヤを装着する#64号車が陣営のトップに立ったりとサーキットでの話題を呼んだ。

いずれも選んだタイヤがコンディションにマッチしていなかったのではと噂されており、やはり本丸ともいうべきARTAの2台や、#100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)が開発共々、マシンを熟成しながらけん引するスタイルで、まずは日産 Zに追いつきたいところだ。

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