王者の貫禄を見せつけたau TOM’S! ルーキー快走とプレリュードGTデビューに沸いた開幕戦
2026年4月12日、岡山国際サーキットにてスーパーGT開幕戦の決勝レースが開催されました。ホンダの新型車両「プレリュードGT」のデビューや、ルーキーの歴史的快挙への挑戦など話題の尽きない今大会。快晴の空の下、圧倒的な横綱相撲でトップチェッカーを受けたGT500クラスの王者の戦いぶりなど、白熱のレース展開をレポートします。
(motorsport.comの記事をもとに再編集しています)
PP奪取からルーキー小林の歴史的快挙なるのか!? 話題満載の2026年シーズン開幕戦がスタート!
いよいよ幕を開けた2026年シーズンのスーパーGT。82周で争われた決勝レースでGT500クラスの優勝を飾ったのは、36号車「au TOM’S GR Supra」(坪井 翔/山下健太)である。また、GT300クラスは777号車「D’station Vantage GT3」(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)が見事に制した。
スーパーGT開幕の地は今年も岡山だ。3月の公式テストまでは凍てつくような寒さのなかで走行が行われた。しかし4月も中旬となり、春らしい心地良い陽気のなかでレースは開催された。
快晴のドライコンディションのもと、13時20分に決勝がスタート。気温は24度、路面温度は39度である。この状態から、レースが進むなかで路面温度は30度以下まで下がっていった。
GT500クラスのポールポジションは、38号車「KeePer CERUMO GR Supra」の大湯都史樹/小林利徠斗組である。ルーキーの小林にとっては「GT500デビューウイン」という歴史的な偉業がかかっていた。決勝に出走したドライバーとしては、1996年のラルフ・シューマッハやペドロ・デ・ラ・ロサ以来である。じつに30年ぶりの快挙への挑戦だ。
2番グリッドは4連覇を狙う36号車「au TOM’S」。3番グリッドには岡山と相性の良い14号車「ENEOS X PRIME GR Supra」とトヨタ スープラ勢が続く。ホンダ プレリュードGTのデビュー戦となるホンダ勢は17号車「Astemo HRC PRELUDE-GT」の4番手が最上位だ。日産勢は12号車「TRS IMPUL with SDG Z」の7番手が最上位となった。
なお、予選でクラッシュがあった8号車「ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT」は、メカニックの懸命な作業により修復を完了させた。栃木県さくら市にあるHRCの開発拠点から、岡山へ当日の朝にパーツを運び込んだのだ。最後尾の14番グリッドからのスタートとなったが、新型車両のデビュー戦を戦い抜くための執念の修復劇であった。
トラフィックのなかで縮まる1-2位の差…ステイアウトのクルマ処理でチャンピオン坪井がズバッ!
スタート直後の上位陣に順位変動はなかった。そのなかで、とくにポジションを上げていたのは7番手スタートの12号車「TRS IMPUL with SDG Z」である。2周目には17号車「Astemo」を抜いて4番手へ浮上した。さらに7周目には14号車「ENEOS」を抜き去り、3番手へとポジションを上げている。
時を同じくして、上位陣の目の前にはGT300クラスのトラフィックが現れた。ここからは、集団をかき分けながらの走行となる。この混戦のなかで、KeePer CERUMO、au TOM’S、TRS IMPULの上位3台は差を縮める。しかし、KeePer CERUMOの大湯は前がクリアになるとペースを上げた。ふたたび後続との差を開きにかかったのだ。
今回のレースにおけるピットウインドウのオープンは28周目だ。各チームに動きが出始めたのは29周目からである。とくにホンダ陣営は早めにピットインする傾向にあった。31周目までに5台中4台が作業を終えている。
2番手を走るau TOM’Sは、32周目でドライバー交代を行った。山下から坪井へステアリングを託す。トップのKeePer CERUMOは、それに反応する形で33周目にピットインした。au TOM’Sの前でコースへ復帰する。大湯は残りのレースをルーキーの小林へと任せた。
トラフィックをかわしながら走るKeePer CERUMOの小林。そこへau TOM’Sの坪井が接近する。GT500初レースの小林にとって、これは厳しい展開となった。目の前に、ステイアウトしていた37号車「Deloitte TOM’S」が立ちはだかったのだ。坪井は37周目のバックストレートで小林に並びかける。そして難なくオーバーテイクに成功した。これで事実上のレースリーダーが入れ替わったのである。
横綱相撲を見せたau TOM’S! 今シーズンもスープラ勢優勢か!? Zとプレリュードの巻き返しなるか!?
トップに立った王者の坪井は、貫禄の走りでリードを広げていく。小林との差は、50周を過ぎると10秒以上に開いた。逆に3番手のIMPUL 平峰一貴が小林とのギャップを縮めにかかる。しかし、射程圏に捉えるまでには迫れなかった。
結局、au TOM’Sは2位以下に19秒もの大差をつけた。そのまま悠々とトップチェッカーを受ける。まさに横綱相撲といったレース運びだ。シリーズ4連覇に向けて順当なスタートを切ったといえるだろう。2位はKeePer CERUMO、3位はIMPUL Zであった。新型車両を投入したホンダ勢は、16号車「ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT」の6位が最上位となっている。
開幕戦から圧倒的な強さを見せつけた王者au TOM’S。そして、それに食らいつくルーキーや新顔のマシンたち。2026年シーズンのスーパーGTも、一瞬たりとも目の離せない激戦の連続となることは間違いなさそうだ。











































































