精密化を極める大人のホビーの終着点
1/64サイズのミニカーが大人の趣味に昇華している象徴的なコピーを掲げたフリースタイルには、躍進著しい中国のモーターヘリックスを中心に展開。こちらは精密なだけでなく、エンジンルームなどの開閉が可能なギミックを用いたモデルが多く展示されていた。とりわけ会場で限定販売されるマツダ「787B」の1/64サイズのモデルには、よりサイズの大きなリアルなロータリーエンジンをディスプレイした特別キットが展示されていた。会場限定販売99台だったから、おそらく瞬殺で売れたことだろう。
スパーク ジャパンも最近は1/64サイズを熱心に扱う。スパークのモデルはどれも非常にディテールに優れ、しかも価格が3000円台と手頃なこともあって、着実にファン層を増やしそうである。今回はまだ試作とのことであったがディスプレイケースも展示され、そこに並べられたポルシェ「956」のチーム別カラーリングが施されたモデル群は圧巻であった。こういうのを見せられると、全部集めたくなるのだ。
緻密なモデルを専門に扱うイグニッションモデルは中心となるサイズが1/18で、やはり精密さと緻密さにこだわりを持つ。このために価格帯も4万円から5万円台と高額になるが、しっかりとマニアの心をとらえているようである。元々カスタマイズされたモデルが得意ではあったが、今回もカスタマイズカー専門のロケットバニーの試作品、日産「シルビア(S14)」が展示されていた。
そして究極のミニカーを目指すメイクアップからは、今回のショーの白眉といっても過言ではない、マセラティ「ティーポ61」の試作モデルがショーケースの中に収まっていた。CAD(コンピューターによる設計システム)を駆使した外観に、バードケージ(鳥かごのように細い鋼管を複雑に組み合わせたフレーム構造)と呼ばれるシャシーは、細い真鍮パイプを手組みした力作だ。しかもホワイトメタル(加工がしやすく重量感のある合金素材)の力感をそのままにした未塗装で展示されていた。まさに究極の1/43ミニカーであった。
かつてはおもちゃ箱のなかで傷だらけになっていたミニカーは、いまや技術と情熱の結晶として、私たち大人を夢中にさせる精緻な芸術品へと進化を遂げている。



















































