実用性とオフロード感を両立した注目のラプターライナー塗装
アウトドアブームを背景に、クルマのカスタムにおいて新たなトレンドが登場しています。それが、今回取り上げる「ラプターライナー塗装」です。マット系塗装に手を加え、ザラザラとした表面にすることで独特な風合いを作り出すこのボディカスタムについて、その特徴や実用面での利点をご紹介します。
無骨なオフロードテイストを演出する高耐久のボディ塗装
トヨタ「プロボックス」のカスタムで人気を集めているのが、ラプターライナー塗装だ。純正のボディカラーはホワイトやシルバー、ブラックなどが中心でシンプルな印象になりがちだが、この塗装を施すことで雰囲気を大きく変えることができる。最大の特徴はザラザラとした独特の質感で、クルマ全体に無骨かつワイルドなオフロードテイストを演出できる点である。
カラーはブラック、ホワイト、そして調色が可能なチンタブル(専用のベース塗料)の3種類が用意されている。チンタブルを使えば好みの色を再現できるため、オリジナリティの高い仕上がりが可能だ。さらに表面の粒子の粗さもオーダーでき、粗めならワイルドな印象に、細かめなら上品な仕上がりになるなど、好みに応じて雰囲気を変えられる。
見た目だけでなく、実用面の利点も多い。塗膜の強度は一般塗装の約6倍ともいわれ、枝や小石が当たってもキズが入りにくい。アウトドアや悪路走行などハードな環境でも優れた耐久性を発揮するのだ。さらに高耐久のウレタンコーティング塗料(ポリウレタン樹脂を用いた保護塗料)とも呼ばれており、汚れが付着しにくく、仮に汚れても目立ちにくいのもポイントだ。紫外線にも強く、耐久性は約5年から7年とされる。適切なメンテナンスをおこなえば10年近く維持できることもある。
ただし仕上がりは施工技術に大きく左右される。塗った肌がそのまま最終的な見た目になるため、均一に仕上げる技術と経験が不可欠だ。施工実績の多いショップを選ぶことが、満足度の高い仕上がりへの近道といえる。

部位ごとに目の粗さを指定できる柔軟性とメンテナンス性
表面の粗さをオーダー可能なのがラプターライナーならではの魅力だ。たとえば飛び石を受けやすいバンパーは粗め、ボディ部分は中間、頻繁に手が触れるドアノブ周辺は細かめにするなど、用途や見た目に合わせて部位ごとに調整することもできる。施工は下地処理を丁寧におこなった後、数回に分けて塗装を重ねながら仕上げていき、粒子の粗さや仕上がりイメージによって塗装回数も変化する。
さらに、見た目だけでなくメンテナンス性の高さも人気の理由だ。水アカなどは付着するため定期的な洗車は必要だが、塗膜が強いため洗車機の使用も可能である。手洗いの場合でもカーシャンプーを使い、デッキブラシなどで気兼ねなく洗えるため、アウトドア仕様の車両でも扱いやすい。加えて、水切れが良く拭き上げの手間が少ないため、日常的なメンテナンスがラクなのも大きな利点となっている。
バンパーなどの部分施工から始める手軽なカスタマイズ
今回デモカーを用意してくれた大阪府大阪市の「オートフレッシュセンター」によると、ラプターライナーは車両全体を施工する全塗装(トヨタ「プロボックス」で55万円〜、デモカーの仕様で77万円〜)も人気だが、まずはポイント施工から取り入れるユーザーも多いという。
たとえば純正フロントバンパーのみであれば5万5000円〜6万6000円前後、純正前後バンパー+ミラーカバーの施工で13万2000円ほどとなっており、部分施工でも車両全体の印象を大きく変えることができる。特にSUVや4WDでは、前後バンパーに加えてボンネットまで施工し、より無骨でオフロード感の強いスタイルに仕上げるケースも増えている。なお、価格は塗装面積だけでなく、表面の目の粗さや仕上げ方法によって変動するため、詳細はショップへ直接問い合わせて確認するのがおすすめだ。





































