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Vチューバーへの愛を具現化! 片面ラッピングでシックに仕上げたトヨタ「ウイッシュ」の美学

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TEXT: 木村隆之(KIMURA Takayuki)  PHOTO: 稲田浩章(INADA Hiroaki)

痛車の概念を覆す本格カスタム! 極低フォルムとモノトーンで魅せる新時代の推し活カー

かつてアニメキャラクターを大きくプリントしていた「痛車」の世界は、現在ゲームのキャラクターやVチューバー(バーチャルYouTuber)へと対象が移行し、デザイン性も大きく変化しています。今回は、人気Vチューバーをモチーフにしつつ、クルマとしてのカッコよさも徹底的に追求した愛知県のオーナーによるトヨタ「ウイッシュ」をご紹介します。本格的な足まわりやオーディオメイクを施した、現代の新しい推し活のカタチに迫ります。

痛車づくりの概念を変えるショップ「ワープス」の提案

広島県東広島市にあるカスタムショップ「ワープス」は、痛車乗りにとって敷居が低く、オーディオを含む本格的なカスタムまで対応してくれる貴重な存在だ。代表の“沖田克也”さんは、「今の痛車は昔のような全面施工は意外と少ない。カスタムの比率を取り入れ、クルマとして評価される見せ場を作ることが重要」と語る。

かつての痛車はキャラクターを前面に押し出していたが、現在は「推し」の配色やアイコンとなる背景を理解し、キャラクターに合うカスタムを提案するスタイルが主流となっている。単にパーツを付けるだけでなく、世界観とのマッチングを図ることで、推しのイメージをさらに高めているのである。

 

あえての片面施工! モノトーンで表現した推しへの愛

愛知県からワープスに通う22歳(取材当時)のオーナー、永野弘樹さんの愛車は、トヨタ ウイッシュである。彼が推しているのは、絶大な人気を誇るVチューバー「星街すいせい」だ。「彼女の歌にひどく感動し、その感謝を綴った新曲『GHOST』の世界観を表現したい」という熱い思いから、独自のラッピングを施している。

デザインは好きな絵師に直接依頼し、曲の歌詞をサイドボディに配置した。クリアシートに白インクを使用することで黒いボディが透け、真っ白にならない絶妙なモノトーンに仕上がっている。通勤でも使える改造車を目指し、あえて運転席側へのラッピングは封印した「片面施工」にとどめているのも、永野さんならではのバランス感覚だ。「街中で見てくれた人からカッコいいという言葉を引き出せたら優勝」と語るように、オタク要素と改造車としての魅力を両立させている。

BMW純正ホイールと本格オーディオでカスタムカーとしても一流に

足まわりにも強烈なこだわりが光る。326パワー製の車高調整式サスペンション「チャクリキダンパー」を組み込み、前後に約8度のキャンバー角(ハの字の角度)を設定。そこに収まるのは、なんとBMW「M3」純正の18インチホイールだ。PCD(ホイールボルトのピッチ円直径)を変換するため、KSPエンジニアリング製の特注PCDチェンジャー(厚さフロント=25mm、リア=15mm)を使用し、唯一無二の存在感を放っている。

また「推しの良い歌声を聴きたい」という理由から、オーディオはブラム製のスピーカー(165LSQ)を導入し、ボーカルがくっきり聞こえるサウンドメイクを施した。さらにメーター周りには、イメージカラーである青色LEDが光る上級グレード用のメーターを流用するなど、細部に至るまで推しを意識した作り込みが行われている。

クルマをきっちり作り込むことこそが推しへの礼儀であり、愛情表現なのである。

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