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自分らしさをトヨタ「ヴォクシー」で表現! 色と立体感で魅せる実用性重視のカスタム

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TEXT: 遠藤 彰(ENDO Akira)  PHOTO: 遠藤 彰(ENDO Akira)

“ただ下げる”だけでは終わらない。WORK製ホイールで個性を磨き上げた、2台の90ヴォクシー!

最近ではミニバンのカスタムが成熟期を迎え、ただホイールを変えて車高を落とすだけでは埋もれてしまう時代となっている。そんななか、自分らしさを明確に打ち出しながら、実用性とスタイルを高次元で両立している2台のトヨタ 90系「ヴォクシー」がある。それぞれのオーナーに共通している、自分の理想像を形にするという強いこだわりが詰め込まれた最新のカスタムスタイルを解説する。

アステリズム系カラーのホイールで大人の色遊びを楽しむ

トヨタ ヴォクシーに乗る“やすゆき”さんが選んだホイールは、ワークのシュヴァート・ブルネンだ。カラーはアステリズム系(見る角度や光で表情が変わる幻想的なカラー)を選択している。

しかし、同仕様は単なるホイール交換では終わらない。じつはクルマを購入する前から「今回は絶対に色を使った仕様にする」と決めていたという。以前乗っていたトヨタ「プリウス」でも、差し色を取り入れたカスタムを楽しんでいた“やすゆき”さん。単色でまとめるのではなく、ワンポイントで魅せるというスタイルが自身のカスタム哲学になっているのだ。

だからこそ、今回のトヨタ ヴォクシーでもその感性はしっかりと継承されている。アステリズム系の独特な色味は、光の当たり方によってさまざまな表情を見せる。落ち着きがありながらも確実に人の目を惹く存在感は、まさに大人の色遊びという言葉が似合う。

足回りにはブリッツの車高調整式サスペンションをセットしている。まずリアのローダウン量をしっかりと自分で決め、フロントはそれに合わせてショップにセッティングを委ねることで、絶妙なバランスを実現した。

さらに注目したいのが、クールレーシング製のダウンフェンダー(車高を落とさずにフェンダーアーチを下げるパーツ)の投入だ。前後ともに約1.5cmのローフォルム化を実現し、実際の車高以上に低く見えるスタイルを作り上げている。しかし、やみくもに低さを追求しているわけではない。仕事柄、毎月1500km以上を走るという“やすゆき”さんにとって、快適性と実用性は絶対条件である。そのため、極端に車高を落とす仕様ではなく、日常で乗れるカッコ良さを重視した。

低さだけではなく、どう見せるか。そこにオーナーのセンスが詰まっている。ホイールサイズは20インチ×8Jだ。タイヤにはニットーの225/35R20を組み合わせている。20インチながらやりすぎ感は一切なく、スマートなのに個性的である。トヨタ ヴォクシーという素材を使いながら、自分だけの1台を成立させている好例と言えるだろう。

コンケイブへの憧れから理想のツライチを見据えて組み上げる

もう1台は、コツコツと理想形へ近づけている“まちゃヴォク”さんのトヨタ ヴォクシーだ。選択したホイールは、ワークのバックレーベル「ジーストBST X」である。

この仕様にたどり着くまでには、しっかりとしたストーリーがあった。もともと憧れていたのは、強烈なコンケイブ(中心に向かってくぼんだ形状)デザインを持つ同社の「ジーストSTX」だった。パンフレットを見た瞬間、その迫力に心を奪われたという。しかし、その後登場したデザインコンセプトが同系列のバックレーベル ジーストBST Xを見て、「これしかない」と確信したそうだ。

ホイールと車高調を含め、予算は約60万円である。限られた条件のなかで理想の形をどう実現するかを徹底的に考えた。通信販売にてタイヤとホイールを購入し、装着作業は自らおこなうことで工賃をカットしている。浮いたコストを仕様に還元している点にも、強いこだわりが感じられる。

現在の車高はあえて純正のままだ。この姿はまだ完成形ではない。すでにクールレーシング製車高調の導入計画が進行しており、“次の姿”を見据えながら作り込まれている最中なのである。ちなみに選んだホイールサイズは19インチ×8Jインセット38だ。現状でも十分にバランス良く収まっているが、本当の狙いはその先にある。

車高を落とした瞬間に、理想のツライチ(タイヤとフェンダーが一直線になる状態)へ持ち込むこと。そこまで計算したうえで、同サイズを選択しているという。完成してから合わせるのではなく、完成形を想像しながら今を組み上げていく。そのプロセスこそ、カスタムの醍醐味である。

実用性と自分らしさを高次元で両立してカスタムの時代を切り拓く

今回登場した2台のトヨタ ヴォクシーは、どちらもワーク製のホイールを軸にしながら、方向性はまったく異なっていた。1台は色で魅せ、もう1台は立体感で魅せている。

2026年4月に滋賀県で開催された、トヨタのノア、ヴォクシー、エスクァイアに絞ったオフ会である「近江ーティング」の会場に集まったオーナーたちに共通しているのは、単純にパーツを並べるのではなく、「どう見えるか」「どう印象に残るか」を強く意識して作り込まれている点だ。低さだけでも、派手さだけでもない。自分らしさをどう表現するか。それこそが、今のミニバンカスタムに求められている最大のテーマなのかもしれない。

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