憧れのL28改3リッター搭載! ソウルレッドに輝く極上のS30Z
免許取り立ての頃に抱いた「いつかZに乗りたい」という熱い思い。何十年の時を経てついに夢を叶えた男の相棒は、決まりきった旧車のセオリーに縛られていない。1976年式の日産「フェアレディZ」を鮮やかに染め上げるのは、なんとマツダ純正の「ソウルレッド」だ。さらには現代的なカーボンパーツを惜しげもなく投入し、心臓部にはL28改3リッターエンジンを宿す。過去の幻影を追うのではなく、今の自分が最高に格好良いと信じる姿を見事に具現化している。
マツダのソウルレッドとカーボンパーツで外装を彩る
免許取得後、当時は速さを求めてトヨタ「ソアラ(100系)」のターボチューン仕様に乗っていたというTさん。
「いつかは乗りたいと考えながらずいぶんと年月が経過してしまいましたけど、その分、こんなZに乗りたいといった理想はしっかり思い描けたと思います」
2021年にベース車両を見つけ出してレストアを行なった愛車は、光源によって陰影が美しく変化するマツダの純正色「ソウルレッド」へとオールペン(全塗装)されている。日産 フェアレディZにイマドキのテイストを違和感なく注ぎ込み、オリジナリティを引き出しているのが特徴だ。
エクステリアには、スピードフォルム製のバンパースポイラーやリップスポイラーなどを装着している。スピード感が高まるカーボンパーツをバランス良くあしらうことで、凛とした佇まいを放っている。当時モノや定番スタイルへのこだわりは皆無であり、自分の中で格好良いと思える姿を目指しているそうだ。

憧れのキャブチューンと現代的なインテリアを両立する
若い頃から憧れていたキャブチューン(キャブレターを用いたエンジンチューニング)を味わうべく、心臓部にはL型2.8リッターをベースにした「L28改3リッター」エンジンを搭載している。
「サウンドとピックアップ(アクセルレスポンス)の良さが楽しくて、意味なくシフトダウンしちゃいます(笑)」
そう話すように、走りを心から楽しんでいる様子だ。
インテリアへのイマドキなエッセンスの注入も抜かりない。ブラックレザーに張り替えたレカロ製「SR III」シートを装着し、スタックやデフィ製のアイテムへ置き換えたメーターまわりで魅せている。快適装備としてクーラーやパワーステアリングも追加されている。
旧車特有のトラブルも楽しみながら今後の進化を構想する
足元には、とりあえず履かせたというRSワタナベの16インチホイールを装着している。オーバーフェンダーに合わせてスペーサーを使用しているため、今後はマイスターM1への変更を思案中とのことだ。
現状もまだ完成形ではなく、ここからLEDテールランプや大口径シングルのマフラー、ロールケージ(車内を保護する鉄パイプ)の追加など、新旧を融合させた進化メニューを日々思案しているという。
ラジエターのパンクやキャブレターからのガソリン漏れといった旧車ならではの洗礼も、Tさんにとっては愛車と向き合う豊かな時間の一部だ。パートナーである“美樹”さんとトラブルさえも笑い飛ばしながら、自由な発想で愛車をアップデートしていく濃密なZライフは、これからも果てしなく続いていく。



































