スバル4WD伝説はここから始まった! ラリー界にも衝撃を与えた「レオーネ」とは (2/2ページ)

サファリ・ラリーでも大活躍 のちのちは世界のインプレッサへ4WD継承

 スバルは、このスイングバック1600の4WD車を使って1980年のサファリラリーに参戦。スバルの記念すべきWRC初参戦となったが、平林武/A・カーンが総合18位、グループ1クラス優勝という願ってもない好成績をスバルにもたらすことに成功。また、このスイングバック4WDは、WRC史上初の4WD車となっていた。スバル・レオーネは乗用車に4WDを取り入れた先駆けであり世界ラリー選手権でも活躍、以後WRCチャンピオンのインプレッサを生み出す源流とも言える

 以後、レオーネによるラリー活動は続き、競技コース全5000Kmの悪路で名高いサファリでは、83年、高岡祥郎/砂原茂雄が総合5位となるなど、車格が違うグループBのオペル・アスコナ400、日産240RS、アウディ・クワトロA1らの強豪を相手に素晴らしい成績を遂げている。だが、エンジンの動弁機構がOHV、4WDもパートタイム式と少々古いメカニズムが、他車との競合において不利な要素となっていた。

 1984年、レオーネは第3世代に進化。すでに4WDは既定路線となり、古さが指摘されていたエンジンもSOHC1800ccのEA82型を開発して搭載したが、まったくの新規仕様ではなかった。また、ターボ装着仕様も作られたが135psと他車と較べて非力であった。スバル・レオーネは乗用車に4WDを取り入れた先駆けであり世界ラリー選手権でも活躍、以後WRCチャンピオンのインプレッサを生み出す源流とも言える

 1986年、3ドアクーペRX- IIでセンターデフを持つフルタイム4WD車が登場した。いかなる走行状況下でも4WD方式による高い走破力と安定した車両挙動が得られ、乗用4WDとして扱いやすさを備えた駆動システムだった。レオーネ自体は実直なコンセプトのモデルだったが、性能数値上での比較では他車の後塵を拝していた。

 だが競技ともなればタフでもあるしドライビング性能も現れ、挑戦を続けていたサファリ・ラリーでは、86年にM・カークランドがグループAクラス優勝の総合7位、全日本ラリー選手権でもレオーネの綾部美津雄がチャンピオンに輝いている。
スバル・レオーネは乗用車に4WDを取り入れた先駆けであり世界ラリー選手権でも活躍、以後WRCチャンピオンのインプレッサを生み出す源流とも言える  スバルのWRC活動は、プロドライブ社を介した1990年のレガシィで再び本格化するが、レオーネの時代に培った4WD方式が先づはあったのだ。新生レガシィの世代になり近代メカニズムでスバルの4WDはさらに進化を遂げてゆく、それがインプレッサに引き継がれWRCタイトル獲得へとつながっていくことになるのだった。

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