クルマの新時代を作った偉大すぎる1台! 本格ハイブリッドを世に広めた初代プリウスの衝撃 (1/2ページ)

クルマの新時代を作った偉大すぎる1台! 本格ハイブリッドを世に広めた初代プリウスの衝撃

この記事をまとめると

  • ハイブリッド車、低燃費車のパイオニアである初代トヨタ・プリウス
  • 新時代のコンパクトセダンとして感覚的に訴求しようとしていた
  • パッケージングや乗り味もよく出来たコンパクトカーだった

「ハイブリッド」という言葉がブームになる

 初代プリウスは、正式な登場の2年前、1995年9月のIAA(フランクフルトショー)にコンセプトモデルが参考出品されたのが初出だった。だがこのときには、車名こそプリウス(ラテン語で“~に先立って”の意味)を名乗ってはいたものの、1.5L直噴ガソリンエンジン+モーター+CVTのパワートレインを「ハイブリッド」とは言わず「トヨタEMS(Energy Management System)」と表現。10月の第31回東京モーターショーでも「環境に配慮した次世代車」として、ボディ色をあらためて(ブルー→イエロー)参考出品された。

1995年のプリウス・コンセプト

 それから1997年10月14日発表/12月10日発売となり、現実のものとなった初代プリウスだったが、正式には「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」の呼称が付けられた。「ハイブリッド」とはもちろんエンジンとモーターのふたつのパワーソースを混成でもつことをいうが、ちなみに以降、世の中でまったく異なるふたつの機能や効果を併せ持つような商品(あまりに事例が多すぎ咄嗟に具体例が思い出せないが……)で、ハイブリッドを名乗ったり謳ったりした例が続出した。ちょっとだけ確認したところ、流行語大賞は獲らなかったようだが……。

「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」と呼ばれていた

新時代の斬新なコンパクトセダンとしてアピール

 いずれにしても「燃費を従来のガソリン車に比べ2倍(10・15モード走行28km/L)に向上し、排出するCO2を半減して地球環境保全を図るとともに、排出ガス中のCO、HC、NOxも規制値の約1/10の低レベルとし、よりクリーンな排気を追求。またリサイクルのしやすさ、鉛など環境負荷物質の低減も追求」(以上、発表当時のニュースリリースより)した、量産初のハイブリッド乗用車だったことが最大の特徴だった。だが、最初のカタログをあらためて見てみると、意外にもハイブリッドシステム自体の説明が載っているのは、全32ページのカタログの後半、22ページ目から4ページ程度といったところ。

ハイブリッドシステムの解説は意外とシンプル

 では巻頭からは何が語られ、載っていたのかというと、まず「Prius Concept」としてデザイン、パッケージ、ハイブリッドシステムの3つのテーマが掲げられ、その対向ページに例の「21世紀に間にあいました」のコピーがある。さらにページをめくると、まずスタイル、インテリアデザイン、パッケージングの紹介へと入っていく、そんな構成になっていた。

 初のハイブリッドシステム搭載車というと、さぞ学校の物理の授業を受けているような堅苦しい内容で始まるのだろうなぁ……と、いま、あらためて新鮮な気持ちでカタログのページを開いたのだが、右脳的というか、新時代のコンパクトセダンとして斬新なクルマができたでしょ!? と、まずマイルドなところから訴求に入っている点に、トヨタが多くのユーザーへの馴染みやすさに配慮したことがうかがわれる。

デザインなど感覚的に訴えるつくりのカタログだった

「21世紀に間にあいました。」そんなコピーを引っさげて初代「トヨタ・プリウス」が登場したのは1997年のことだった。こう書くとずいぶん昔にも感じるが、じつにこの間、4世代のプリウスが登場し、時代背景も初代が登場した当時とはまったく様変わりをしている。