参戦マシンはディーラーで買える! レース初心者にオススメしたいワンメイクレース3選 (2/2ページ)

いよいよスタートする「GR86/BRZ Cup」

 最後に7月16〜17日、富士スピードウェイで「GR86/BRZ Cup(以下Cup)」が開幕する。2013年に始まり、昨年限りで終了となった初代の86/BRZによる「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race(以下TGR)」を引き継いでの開催だ。TGRが爆発的人気となり、最後はきわめてハイレベルなバトルになったことは、読者の皆さんでもご存知の方が多いだろう。フィナーレを飾った昨年の最終戦、3クラス合計のエントリーは134台。一番エントリー寄りのクラブマン・オープンには69台という大盛況だった。

 ベースとなる車両がフルモデルチェンジされて、排気量が拡大。新たなCupに参戦できるのは、トヨタのGR86 Cup Car Basic(333万4000円)とスバルのBRZ Cup Car Basic(333万8500円)のみ。ミッションはいずれも6速マニュアルのみの設定だ。以下のスペックは86もBRZも共通で、ボディサイズは全長4265×全幅1775×全高1300mmで、車両重量は1290kg。エンジンは2.4L水平対向4気筒で最高出力は235ps(173kW)/7000rpm、最大トルクは25.5kgf-m(250Nm)/3700pmとなっている。

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 ヤリスのカップカー同様に、ロールバーやオイルクーラーなどは標準装備されているが、サスペンションキットについてはクラブマンクラスでは30万円を超える指定部品への交換が必要になった。さらにプロフェッショナルクラスではより選択の幅が広がるとともに、マフラーの交換も認められるなど、かなりコスト面でのハードルが高くなっている。タイヤについては、クラブマンクラスはダンロップの「DIREZZA ZIII」のワンメイクとなり、プロでは従来同様の複数メーカーの戦いになる。

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 新たなCupも、従来のTGR同様に全国の主要サーキットを転戦する。前述のように、デリバリーの遅れなどで今シーズンは7月の富士で開幕。その後は8月20〜21日にSUGO、9月24〜25日に十勝、10月29〜30日に鈴鹿、11月19〜20日に岡山(ここのみダブルヘッダー)というインターバルで、5大会・全6戦のシリーズを駆け足で戦う。

 なお今年度はクラブマンとプロフェッショナルの2クラスのみが設定されるため、クラブマンクラスがフルグリッド以上となって、コンソレーションが設定される可能性もある。エントリーフィーはクラブマンクラスが4万4000円(岡山は4万9500円)、プロフェッショナルクラスが7万1500円(岡山は8万2500円)。タイヤは4本ともレース前は未使用であることが条件になっている。

CVT車クラスもあるヤリスは初心者におすすめ

 ということで現行の3シリーズについて、車両のプロフィールや基本的なルール、開催概要や参戦費用などを駆け足でおさらいしたが、これだけのボリュームになってしまった。説明が足りなかったところは筆者の力不足だとお詫びしておこう。ただ、紹介したどのシリーズも盛況が続いている。つまり、どれもが魅力にあふれているわけだ。

 編集部からはビギナーへのオススメ度合いを100点満点でというリクエストがあったので、「GR86/BRZ Cup」のプロフェッショナルクラスだけを対象外に、あえて採点してみた。100点は「ロードスター・パーティレースIII」のNDクラブマンクラスと「Yaris Cup」のCVTクラス。次に90点が「ロードスター・パーティレースIII」のNDシリーズクラス。最後に80点が、マニュアル車で戦う「Yaris Cup」と「GR86/BRZ Cup」のクラブマンクラスだろう。

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 皆さんもぜひ一度、レースの現場に足を運んでいただければと思う。少し前までは、コロナの影響でパドックには関係者しか入れない状況も続いた。事前に問い合わせた上で、ご来場いただければ幸いだ。最後に今回は現行モデルでのレースを対象にしたが、TGRを戦った初代の86/BRZをはじめ、より手軽に入手できる歴代モデルでの「Nゼロ」も各地で盛んに開催されている。それについてはまた別の機会にご紹介できれば幸いだ。

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