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トヨタ「レビン/トレノ」は「86」だけじゃない! FF王者「シビック」に真っ向勝負を挑んだトヨタ「AE111」をいまこそ再評価しよう

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AMW

足まわりはシンプルなストラットのほうが好まれた

 トランスミッションは後期型になると上位グレードに6速MTが採用。ただしギヤ比がイマイチ合わないサーキットも多く、ワンメイクレースでは5速MTを使うのが主流だった。

 足まわりはオーソドックスかつシンプルなストラット方式と、AE101から引き継ぐトヨタ独自のスーパーストラット。パーツ点数が多いためバネ下の重量が増える、サスペンションのストローク量が確保しにくい、アライメント変化にクセがあるといった理由から、サーキット中心のユーザーには通常のストラットが人気だった。とくに大きくローダウンできるTRDのN1レース用の車高調は、セッティングのデータが豊富に揃っていることもあり、中古でもそこそこの高値で売買されていた記憶がある。

維持するのが難しくなってきたがまだまだ楽しく遊べる!

 外装で人気があったのは定番の純正フルエアロ、そして黄色いデモカーが印象的だったトムスだ。2000年代の中旬になるとボメックスからも新製品が発売され、装着している車両はサーキットやオフ会で今もよく見る。

 当時のチューニング誌では主役になる機会こそ少ないものの、シビックのライバルとして誰もが真っ先に名前を上げる存在。同じテンロクであるミラージュはN1レースの盛況ぶりに反比例し、ストリートや草レースでは見かける機会が非常に少ないこともあり、王者シビックに挑む旗頭は間違いなくAE111レビン&トレノだった。

後期型トレノ

 現在は純正パーツが絶版になったり前述のエンジンが載せ替えに使われたりと、コンディションのいい中古車を探すのも維持するのも難しくなりつつある状況だ。とはいえAE111を愛するチューナーも少なからずおり、そういった存在に巡り会えれば、まだまだ現役で走り続けることは可能だろう。

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  • AE111トレノ
  • 後期型トレノ
  • 前期型と後期型のAE111
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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