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なぜ国立公園なのにホストがヒッピー風? 偶然見つけたキャンプ場が最高のロケーションでした──米国放浪バンライフ:Vol.08

投稿日:

TEXT: 牧野森太郎  PHOTO: 牧野森太郎

トレイルを登りきると絶景が待っていた

 ぼくはストーニー・クリーク・キャンプグラウンドに2泊することにし、あえてテントを張って寝ることにした。素晴らしい環境に刺激され、より自然のなかに溶け込みたい気持ちになったのだ。枯れ枝や巨大な松ぼっくりを集めて焚き火をし、ヘッドライトの灯りでワインをちびちび飲みながら読書を楽しむ。これぞ放浪キャンプのスタイルだ。

 翌日は、キャンプサイトから延びているジェニー・エリス・レイク・トレイルを歩くことにした。片道7マイルというから約11km。朝イチに出れば往復できない距離ではない。ところが、スタート直後から急な上り坂が続く。甘く考えてストックも置いてきてしまった。

 中級者以上向けの峠越えに息が切れる。しかし、2時間ほど頑張った甲斐があり、遠くに雪をいただくシエラネバダ山脈を眺望することができた。湖にはたどり着かなかったが、ここをピークと自分で決めて引き返すことにした。

次に目指すはサンフランシスコ

 キャンプホストのタイラーとジニーにもよくしてもらい、3日目の早朝にチェックアウト。アゼリア・キャンプグラウンドを目指す。ここでも運よく空いていたサイトをゲットして、もう1泊することができた。結局、3泊4日のセコイア&キングスキャニオン国立公園滞在となった。

 この後、サンフランシスコで、2008年の「放浪記第2章」でバナゴン・ウェストファリア購入を手伝ってくれたフィリピン系アメリカ人、ベンと14年ぶりに再会する約束になっている。考えてみれば、すでに約2週間、クルマの中で寝起きしている。鏡を見たらひどい有様だ。ベンに会う前にモーテルに1泊してしっかりとシャワーを浴びてヒゲを剃って、準備を整えることにした。

■「米国放浪バンライフ」連載記事一覧はこちら

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  • 牧野森太郎
  • 牧野森太郎
  • アウトドア誌、ライフスタイル誌などの編集長を経験。2001年にアメリカでキャンピングカーを購入して以来、国立公園を訪ねることをライフワークとする。著書に『アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅』『自分自身を生きるには 森の聖人ソローとミューアの言葉』(ともに産業編集センター)がある。カリフォルニア州シェラネバダ山脈のジョン・ミューア・トレイルを計30日かけて踏破したレポートがデルタ航空機内誌「sky」に掲載され、カリフォルニア観光局のメディア・アンバサダー最優秀賞を受賞。
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