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67歳・元レーサーがいまあえてサーキットを走る理由とは? 1968年式「アルファ ロメオ」で「FL550」レースチャンピオンが走る!

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一

袖ヶ浦に慣れた若者の「サニー」が先導してくれることに

 そして、1年ぶりにやってきた2022年冬のサイドウェイトロフィー。隣のピットは同じく走行会枠「RACメモリアルラン」に参加する渡辺さんのトライアンフ「TR4A」で、篠田さん自身も同じトライアンフのスピットファイアをレストア中ということもあり意気投合。

 そこへ渡辺さんの友人、内田さんが訪ねてきた。ヒストリックカーの世界の草分け的存在の整備工場「ブレシア」で日々、ヒストリックカーの整備をしている彼の愛車は日産「サニー」。アルファ ロメオと同じ箱型車だ。「このコースは何度も走っているので、引っ張りますよ」と、かつてのトリプルタイトルホルダーである篠田さんに大胆な提案をする。

 ほかのクラスのマシンがコースを走る様子を眺めていた篠田さんたちに、いよいよ走行時間がやってくる。TR4Aの渡辺さんに続いてコースイン。そして、先行していた内田さんのサニーに追尾して周回を開始した。

何も背負わずイメージ通りに走るのが気持ちいい

 コースには同日のレースのセットアップのマシンから、サーキットタクシーと呼ばれるコース遊覧走行的な車両もいるなか、サニーとジュリアは快走。そして、コースはもう間違いないのだろう。4周目にサニーの後ろからジュリアが右に大きくあおる。もう大丈夫だから先に行っていいよという合図だ。15分の走行枠を終了し、無事にピットへ帰還した。

 走行後に内田さんとコースの再確認をする篠田さんの顔は、なんとも穏やかな表情だ。

「以前のようにチームやスポンサーの看板を背負ってという走りはできないけど、抜かれたら悔しいし、イメージ通りに走れるとやっぱり気持ちいいよね」

 と笑うのだった。

* * *

 アマチュアも元チャンピオンも一緒に楽しめるヒストリックカーレースのサイドウェイトロフィー。サイドカーやモーターサイクルも含めたモーターレーシング黄金期の祭典だ。次回は2023年5月28日(日)の開催予定となっている。

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