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全幅2メートル! RE雨宮「D1」改・超ワイドボディ「RX-7」にかける想いとは? 盗難に遭った1号機のイメージがベース

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

RX-8用の6速トランスミッション

 レーシーなボディを持つマシンにふさわしいパワーユニットについては、RE雨宮20B 3ローターNA改のエンジンを搭載。スペックは最高出力320ps/7500rpm、最大トルク32kgm/6500rpmを発揮する。伊藤笑会で以前にも20B 3ローターNAを製作したが、そのときと同じ手法で、パワーユニットはコックピット寄りにできる限りマウントし、フロントミッドシップ化。NAロータリーエンジン搭載らしい理想的な前後重量配分の実現を狙った。

 排気系は3ローター専用に作ったワンオフタイプのエキゾーストマニホールドに、90φドルフィンテールマフラーを組み合わせる。また、トランスミッションについては純正5速を捨て、RX-8用の6速トランスミッション仕様にしているのも面白い。もちろん、心配される強度面についても問題ないという判断からの載せ替えだ。

 雨さんがこだわったボディキットにプラスの要素を加えて魅力を高めた「VOTERAS×伊藤笑会壱号機 with RE雨宮」。スーパーGTマシンのノウハウを取り入れたエアロエフェクトによる戦闘的なフォルムに、ギャラリーたちも思わずブース前で足を止め、しばらく見入っていた。これまで、あまりなかったRE雨宮ボディキットベースのワンオフエアロマシン。その新たな魅力の引き出し方が、今後のカスタムに大きな影響を与えそうだ。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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