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寒さでディーゼルエンジンが始動しない! 軽油は凍結するので寒冷地仕様があるのをご存知ですか?

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TEXT: 斎藤慎輔  PHOTO: 斎藤慎輔/AMW編集部

なるべく多く現地で給油できるスケジューリングを

 こんな経験がありながらも、またしても先日、長野県の標高1400mほどの温泉地でやらかしてしまったのだ。ただ、この時は、翌朝はヤバいかも、と思いながら、「やっぱりダメだったか」という状況ではある。

 朝7時過ぎ、メーター内の外気温計が-17℃を示している中、祈るように、スターターボタンを押したが、長めのクランキングの後に、弱々しくエンジンが始動し、いけるかも、と思ったのも束の間、アイドリングがすぐ不安定になり、ストールするようにエンジンが停まった。このあとは、何度スターターボタンを押しても、むなしくクランキングするばかり。

 メーター内に「電気系統にトラブル! サービス工場にお問い合わせください」と表示されたが、これは間違いなく軽油が凍ったことによるエンジン始動不能だとすぐに知れるものだった。

 前日、出かける前に天気予報サイトで調べた際、現地は最低気温-20℃。最高気温-9℃とあり、これは都内で入れた軽油ではとても対応できないと当然わかっていた。だが、満タン状況からの出発だったことで、燃費性能に優れるディーゼル車だけに、山間の温泉などに立ち寄りながら約400kmを移動してきても、現地で給油できたのは満タン容量の3分の1以下の20Lほど。これだと、都内で満タンにした軽油とのブレンドでは、効果はわずかでしかなさそうだ。

 幸い、お昼過ぎまでそのまま放置して、少し日射しが出てきて気温も-9℃まで上がったところで始動を試みてみたら、弱々しくエンジンが始動。その後はアイドリングも安定し、何事もなかったかのように走り出せたので事なきを得た。

* * *

 ちなみに、応急処置的にエンジンを始動させるには、燃料フィルターが目で確認できて手に届く場所に配置されているようならば、その前後の燃料パイプとともにお湯などで暖めるという方法もあるのだが、今回の車両では、目視できる場所に燃料フィルターが見つけられず諦めたという経緯もある。

 また、軽油凍結防止剤といった添加剤も販売されているようだが、まずは、ディーゼルエンジン車で寒冷地に向かう際には、寒冷地仕様軽油を現地周辺でできるだけ多く入れるようにするということ。

 私も3度目はないように肝に銘じます!

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