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25ミリワイドなオバフェンで「アバルト595」を過激レーシーに! 訳知りエンスーおじさんも注目した2台の内容とは

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循

大阪オートメッセ2023に出現した緑と黄色のアバルト595

ライトなカスタムカーから浮世離れしたワンオフのショーカーまで、ありとあらゆるタイプのクルマたちが集った「大阪オートメッセ2023」。それら展示車の中でも、ヤンチャに過ぎない適度なドレスアップで訳知りのエンスーおじさんたちからも注目されていたのが、ここにご紹介する2台の「アバルト595」。手がけたのは地元・大阪で国産車・輸入車を問わず幅広くカスタマイズを行っているスペシャルショップ「マッキナ(Macchina)」だ。

実用大衆車ベースのスポーツカーをもう1段階レーシーに

ご存知のとおりアバルトとは名チューナー、カルロ・アバルトが1949年に創立したイタリアを代表するスポーツカー・メーカーで、1971年からはフィアット傘下となり同社のモータースポーツ活動を担当。そして現在ではフィアット・グループ内のトンガったスポーツ・ブランドとして知られている。

現行のアバルト595はノーマルの「フィアット500」をベースに各部をスポーティに仕立てたモデルで、それはちょうど1960年代のフィアット500(ヌォーヴァ・チンクエチェント)をベースにモータースポーツへの参加も視野に入れて作られた「フィアット・アバルト595SS」との関係を現代に蘇えらせたもの。そして、この「マッキナ・アバルト595」はそのアバルトのスポーツテイストを、さらにもう1段階引き上げたものと言えよう。

大阪の「マッキナ」が開発したアバルト用エアロキット

これらのデモカーは、同社が開発したアバルト500/595/695用のエアロキットを用いてカスタムされたもので、マッキナ・アバルト595(Sr.3)と呼ばれるグリーンの個体が2014年式の前期型、マッキナ・アバルト595(Sr.4)と呼ばれるイエローが2017年式の後期型をベースとしている。

いずれもマッキナ・オリジナルのエアロキット一式が装着され、その内訳は片側25mmワイド&アーチ下げ10mmのオーバーフェンダーキット、フロントリップスポイラー、サイドフラップスポイラー、リアゲートウイングなど。これらで外観をレーシーに引き締め、さらに室内もインパネからシート、フロアマットに至るまで同社のセンスとノウハウが惜しみなく注ぎ込まれている。

とくにイエローの車両はリアシートを取り去り2シーター化。CAEウルトラシフターを採用し、パワーアップECUやカーボンインテークを採用するなどのチューニングにより、よりレーシーな仕上げとなっている。

* * *

もともとベーシックな実用大衆車を過激なチューニング/レーシングカーに仕立て、世界中のサーキットで暴れ回っていたアバルト。そんなご先祖さまのDNAを現代に蘇らせたような2台のマッキナ・アバルト595は大阪オートメッセ会場でも注目の的だった。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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