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3700万円に高騰! 日本から流出したアルファ ロメオ「8C」はカロッツェリア・トゥーリングでモディファイされていた!

3700万円に高騰! 日本から流出したアルファ ロメオ「8C」はカロッツェリア・トゥーリングでモディファイされていた!

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 2022 Courtesy of RM Sotheby's

今後もマーケット価格は堅調に推移すると予測

フランスの首都パリにて毎年行われるクラシックカー・トレードショーの世界最高峰“レトロモビル”では、オフィシャルオークションに相当する仏“ARTCURIAL(アールキュリアル)”社を筆頭に、国際格式の大規模オークションが複数開催される。そんな状況のもと、クラシック/コレクターズカー・オークション業界最大手のRMサザビーズ欧州本社がこの2023年2月1日に開催した“PARIS”オークションでは、レトロモビルに訪れる目の肥えたエンスージアストを対象とした、レアなクラシックカー/コレクターズカーたちが数多く出品された。今回はその中から一台のアルファ ロメオ「8Cコンペティツィオーネ」をご紹介しよう。

アルファ ロメオの真正スーパーカーとは?

アルファ ロメオ8Cコンペティツィオーネは、2003年9月のフランクフルト・ショーに、まずはコンセプトカーとして出品。その名称は、戦前/戦後を挟んだ時期に製作されたアルファロメオの歴史的至宝“8C”シリーズにオマージュを捧げたものである。

また、ボディデザインについても1960年代末の伝説的スーパースポーツ、“ティーポ33ストラダーレ”へのオマージュを体現したものとされ、この時期ヴァルター・デ・シルヴァ氏の後継としてチェントロスティーレを率いていたアンドレアス・ザパティナス氏の主導による、社内デザイン案が採用されたといわれている。

ショーデビューの際に公表されたスペックによると、アルミ+コンポジット製のスペースフレームに、カーボンファイバー製ボディを組み合わせ、フロントミッドに搭載するV型8気筒4.2リッター(排気量から判断すればマセラティ用?)+機械式スーパーチャージャーを組み合わせた400ps超級エンジンで後輪を駆動。最高速度は300km/hを超えると謳われていた。

ところが、1990年代末からアルファ ロメオ社内で発案され、8Cコンペティツィオーネでも根幹をなすはずだった専用スペースフレームの計画は、理由も明かされないままキャンセル。そのためか、社内デザインである8Cコンペティツィオーネの生産化プロジェクトも、一時期は棚上げになってしまったかに見えていた。

それでも翌2004年の“コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ”コンセプトカー部門で金賞を得たことによって、再び力を得た8Cコンペティツィオーネは、2006年のパリ・サロンにて「500台を限定生産、2008年からEU圏内でデリバリー開始」という生産スケジュールとともに、ついに生産バージョンの正式なワールドプレミアにこぎつけた。

生産型の8Cコンペティツィオーネは、日本のスバルに移籍したザパティナス氏に代わってチェントロスティーレのディレクターとなった、ヴォルフガング・エッガー氏がデザインワークを取りまとめたと公表されていた。

スチール製のプラットフォームと総カーボンファイバー製パネルを組み合わせたボディに、マセラティV8と基本を一にする4.7リッターV8・450psを搭載。シングルクラッチ式6速ロボタイズドMT“Q-セレクト”を組み合わせ、最高速290km/h/0-100km/h加速4.2秒以下という高性能を標榜する、正真正銘のスーパーカーとなったのだ。

アルファ ロメオ8Cコンペテティオーネのエンジンルーム

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