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新型「プリウス」登場で見直したい「国産4ドアセダン」とは? 姿カタチのよかった隠れた名車を紹介します【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人

日産 マキシマ(1988年)

マキシマはもともとはブルーバードの上級モデル(およびアメリカ市場向けモデル)だったが、1988年のJ30型から、日本市場でも独立したマキシマとして展開。実車は全幅1760mmの3ナンバーサイズながら、いたずらに豪華さを追わず、シンプルでゆとりのある大らかな佇まいが魅力だった。カタログではアメリカナイズされたベージュメタリックをイメージカラーとして設定。V6の3Lエンジンを搭載し、走りの味わいもスタイルに見合ったゆったりとしたものになっていた。

日産マキシマ

日産プリメーラ(2001年・3代目)

プリメーラというと初代のP10も機能に基づいたクリーンなスタイルに好感がもてた。だが、2001年に登場した3代目は、あっと思わせられる斬新なスタイリングが今でも個性に溢れて見える。カタログにも自ら“ひとつの塊から、削りだしていったような優美でダイナミックなモノフォルムシルエット”と表現しているとおり、近未来的なシルエットは当時としては内外のどのセダンとも似ていないもの。

さらにこのクルマの場合はインテリアも奮ったデザインが採用され、インパネのほぼ全体を覆うナセルの下にアナログ3連メーター(個々にドライバーのほうに角度がつけられていた)を配置し、7インチワイド液晶モニターと集中コントロールスイッチを置く今見ても先進的なデザインを採用していた。

Will Vi(2000年)

もう1台、国産4ドアでとびきりの個性を発揮したモデルとして忘れてはならないのがWill Viだ。異業種コラボの一環でトヨタが作ったWillシリーズの中でも、返す返すも生産終了が惜しいと思ったクルマ。ベースとなった初代ヴィッツもラテン系をはじめとした当時のヨーロッパ車と肩を並べる個性が魅力のモデルだったが、このWill Viは、これだけ独創的ながら実用になるコンパクトな4ドアはかつてあっただろうか? と思わせられた。ベンチシートによるリラックスムードもよかった。さながら“走るアート作品”であり、復刻を望むとしたら真っ先に車名を挙げたい……と思う1台。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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