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「ハコスカGT-R」と名勝負! マツダ「ファミリア ロータリークーペ」は夢のREを身近にした傑作でした【国産名車グラフィティ】

「ハコスカGT-R」と名勝負! マツダ「ファミリア ロータリークーペ」は夢のREを身近にした傑作でした【国産名車グラフィティ】

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TEXT: 片岡英明  PHOTO: 芝 修

ロータリーの実力を見せつけ身近な存在とした1台

ロータリーエンジン初搭載車の「コスモスポーツ」を148万円で世に送り出したマツダ。1968年に登場した第2弾の「ファミリア ロータリークーペ」は70万円とグッと身近なクルマとなった。ロータリーエンジンの普及車と言っても過言ではない。さらにモータースポーツにも参戦し、実力の高さもアピールした。

海外レースで3Lエンジン搭載車を猛追

ロータリーエンジン(以下RE)は、100年の歴史を誇るレシプロエンジンに果敢に挑んだ。その真価と成果が問われるのは過酷なレースの世界である。東洋工業(現・マツダ)は1968年7月にRE第2弾のファミリアロータリークーペを発表した。翌8月にはコスモスポーツが西ドイツのニュルブルクリンク84時間レースに挑戦し、デビュー戦で4位入賞を果たしている。

1969年からの主力はファミリア ロータリークーペに。初陣のシンガポールグランプリで圧巻の速さを見せ、7月のスパ・フランコルシャン24時間レースでは5位と6位、これに続くニュルブルクリンク84時間レースでも5位入賞を飾っている。

その1年後の1970年のニュルブルクリンク24時間レースにはサイドポートからペリフェラルポートに手直しした10A型REを、240psまでパワーアップして送り出す。3LエンジンのBMWやレース巧者のアルファ ロメオと互角に渡り合い、一時はトップ4のなかの3台をロータリークーペが占め、レース関係者と報道陣は色めき立った。

最後にトラブルに見舞われて4位が最上位に終わったが、REのパワフルさを強烈に印象づけている。

活躍は海外だけにとどまらない。日本のレース界でもC10型「スカイラインGT‒R」を相手に、レース史に残る名勝負を演じた。とくに直線の長い富士スピードウェイでは俊敏な立ち上がり加速を見せ、片輪を浮かせてのコーナリングが注目された。

ファミリア ロータリークーペが初めて姿を見せたのは、1967年秋の第14回東京モーターショー。「RX85」の名で展示され、1968年7月に正式デビューを飾る。搭載するのは、コスモスポーツから譲り受けた単室容積491cc、総排気量982ccの10A型2ローターREである。

扱いやすさを重視して10psディチューンされ、最大トルクは13.5kgm/3500rpmに高められている。最高出力は100ps/7000rpmだが、805kgという車重のため加速は力強い。しかも高回転まで軽やかに回って静粛性も高いので、オーバーレブを予防するため7000rpmで警告ブザーが鳴った。トランスミッションは4速MTで、連続最高速度は180km/hである。

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