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スバル初代「BRZ tS」のコンプリートだけが可能だったチューニングとは? STIのこだわりが凄すぎでした【BRZ名車プレイバック】

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TEXT: 山本シンヤ(YAMAMOTO Shinya)  PHOTO: 増田貴広

STIの思想にピッタリなタイヤを装着

もともと「tS」は、タイヤやブレーキなどはノーマルと同じ物を使うという考えだったが、最近は「必要ならば手を入れる」方針に変わった。そのため、タイヤはノーマルの215/45R17(ミシュラン・プライマシーHP)から225/40R18(ミシュラン・パイロットスーパースポーツ)へサイズアップされた。純正と同じブランドをセレクトした理由は、「トータルバランス」、「タイヤの性能が丸いこと」だと言う。いいクルマ=ドライバーも走る道も選ばないというSTIの思想にピッタリなタイヤだ。

ホイールはSTIの18インチアルミホイール(ENKEI製)を採用。鋳造ながらも軽量高剛性が特徴で、なんと17インチのノーマルホイールより4輪で1.2kg軽量に仕上がっている。ちなみに、ノーマルのtSはシルバー塗装、GTパッケージはブラック塗装が装着される。

隠れたチューニングポイントとは

じつは「tS」には、カタログに出ていない変更項目やさり気なく記載されているパーツも存在する。STIは「カタログで言うほどでもないので……」と謙遜するが、これらのノウハウはあまり公表したくないという考えもあるのかもしれない。そのひとつが、ノーマル比で直径4mmアップ、ねじり剛性約20%アップの「大径ドライブシャフト」だ。このクルマの味付けをしたSTIの渋谷 真さんが、自らモータスポーツ参戦したときのノウハウをフィードバックした物で、トラクションや操安、快適性だけでなくシフト操作感までアップするという。

もうひとつが、ステアリングのシッカリ感を基本から直す「ステアリングギアの支持剛性アップ」である。ちなみに、これはカタログには掲載されておらず、後から追加することはできない。その他にも、サスペンション関係のブッシュなども専用品が使われているという。「STIのスポーツパーツを組み合わせればtSになる」は、半分○で半分×。コンプリートカーにしかできないこともあるのだ。

スポーティな走りに見合うエクステリアとインテリア

他の項目に比べると、エクステリアはかなり「控えめ」である。STIコンプリートモデル定番の「フロントアンダースポイラー」に「専用フェンダーガーニッシュ」、「STI/tSオーナメント(STIオーナメントはBRZ専用デザイン)」程度だ。さらにGTパッケージでは「ドライカーボンリアスポイラー(角度2段階調整式)」がプラスされる。このリアスポイラー、見た目はやや派手なデザインだが、抵抗を増やさずダウンフォースを生むという。

インテリアには、「S206」と同じ革を使用したステアリング、専用メーターバイザー&専用メーター、カーボン調インパネ、各部のダークメタリック加飾など、質感を高める方向でコーディネイトされている。ちなみに、専用メーターはスポーティ感を演出するだけでなく、視認性の良さ(目盛りのデザインや針の長さ)までこだわったという。

アルカンターラ/本革のスポーツシートを採用するが、GTパッケージではレカロ製バケットシートが奢られる。このシートは「スポーツスター」をベースにサイドエアバックをプラスしたSTIオリジナルモデル。ノーマルのtSにはオプション設定もされないのが残念なくらい、ホールド性だけでなく快適性もアップしているのだ。

※この記事は2015年のXaCAR 86&BRZ magazine Vol.01の記事をもとに、再編集したものです。表記の数値や肩書きなどにつきましては、当時のものになります。

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