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大阪万博とトヨタ初代「カリーナ」はどちらも1970年! カラフルでエネルギッシュな時代を色濃く反映してました【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人

キックオレンジの鮮やかな色がイメージカラーだった

一方で2代目は1977年8月に登場。「風のセリカ」とともに初のモデルチェンジとなったこの世代は、セダン(4ドアだけでなく、非常に印象が薄いが2ドアセダンも用意された)とハードトップの2つのボディ形状は初代を踏襲している。

ただし、セダンのスタイルはクッキリとしたノッチバックとなり、ヘッドライトは当初は初代のイメージを受け継ぐ丸型4灯、マイナーチェンジで角型4灯に変更した。ハードトップは「リアクォーターフィン」と呼ばれたCピラーを含め、初代のイメージを色濃く残したスタイリングを採用。このハードトップは、カタログではキックオレンジと呼ぶ鮮やかな色がイメージカラーだった。

トヨタ カリーナ

この2世代目では、最終的にすべてのエンジンが53年排気ガス規制に適合している。初代で1度カタログ落ちしていた1600GTが規制をクリアした2T-GEU型を搭載して復活、2000GTも18R-GEUを搭載して存続した。シリーズ全体では1.6L、1.8L、2L(それとDOHCエンジン搭載のGTシリーズ)と幅広いラインアップが用意されていた。

そしてカリーナのFRとして最後のモデルになったのが、1981年に登場した3代目だった。写真のカタログは1984年5月のもので、まさにこのタイミングで、1983年登場のFFコロナとベースが同じFF版がカリーナにも登場。そのためカタログの表紙には車名の下に「FR Series」と明記されている。

この3代目はセリカ(3代目)、コロナ(7代目)と足並みが揃ったシャープな直線基調のスタイリングを採用。初代〜2代目とは変わり、セダンが2代目のイメージを残しつつ一新されたのに対して、2代目までのハードトップはこの3代目では3ドアハッチバッククーペへと一新された。

サスペンションもGT系のリアがセミトレーリングアーム式の4輪独立になるなどした。それとエンジンについても、当初はGT系に搭載のDOHCは2L(18R-GEU型)と1.6L(2T-GEU型)だったが、1982年10月になると2Lと置き換えて、あの1.8Lツインカムターボの3T-GTEU型(160ps/21.0kgm)が登場。1.6Lも世代の新しい4A-GEU型(130ps/15.2kgm)になった。ツインカムターボのキレ味のいいパワー感は、当時、試乗しながら感銘を覚えたものだったが、FR時代の最後を飾る、まさにカリーナらしい小気味いいクルマだった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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