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バブル時代のワゴンブームで大注目! スバル「レガシィ」のプロモーションも10万キロ世界速度記録樹立とバブリーな挑戦でした【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人

ワゴンブームの中でもひときわ注目株となったGT

駆動方式はセダンが4WDとFF、ツーリングワゴンは4WD専用。4WD方式は電子制御アクティブトルクスプリット4WDと呼ばれる方式を採用。これは車速、スロットル開度、前後輪の回転差、セレクトレバーのポジションからの入力信号を勘案しながらコンピュータが走行状況、路面上端から判断、ATの後部に配置したマルチプレートトランスファーを油圧制御しながらリアルタイムで前後に最適なトルク配分を行なうというもの。ほかにMT車にはビスカスLSD付きのセンターデフ方式とシフトノブのボタンで駆動方式を切り替えるセレクティブ4WDも用意した。

エンジンはBOXERの名で呼ばれる新世代の水平対向の4気筒エンジンを搭載。主役に据えられたのがVZ、TZに搭載される2Lの4カム16バルブのEJ20型で150ps/17.5kgmの性能を発揮する。さらにセダンにはこのFJ20型の性能をさらに高めたスポーツユニットとして220ps/27.5kgm版をRS(5速MT専用)に搭載。このユニットは水冷インタークーラーと水冷ターボチャージャーが組み合わされ、当時の2Lクラスでは最大のパフォーマンスを誇った。

またRSには国内競技ベース仕様のRSタイプRAも登場。このモデルはエンジンがSTIによりファインチューニングされたほか、クロスレシオトランスミッション、バリアブルクイック・パワーステアリング、強化サスペンション、バネ下荷重を軽減する6JJ×15インチアルミホイール、4輪ベンチレーテッドディスクブレーキ、100/80W強化ハロゲンライト、アンダーガードなどを採用した。

そしてレガシィといえば忘れられないのが、初代登場と同じ年の1989年10月に追加されたGTだ。ことにツーリングワゴンのGTはワゴンでありながらAWD、ハイパワーエンジン搭載と、それまでにないコンセプトのクルマとして一躍注目を集め、ワゴンブームの中でもひときわ注目株となったのはご承知のとおり。そのほかに2.2L(EJ22型)エンジン搭載のブライトン220、ツーリングワゴンでは初となったFFモデルのブライトンFF(いずれも1992年5月)なども登場した。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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