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青ヘッドの日産「パルサー」を発見!「プリメーラ」と間違ってしまう「VZ-Rセダン」を「当時の装備に戻して90年代の雰囲気を目指してます」

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸

  • 1998年式の日産パルサー VZ-Rセダンとオーナーの西島翼さん
  • 3ドアハッチバックではなく、4ドアセダンというボディが希少
  • VZ-Rはハッチバック、セダン共にラインナップ。ハッチバックはセリエと呼ばれる
  • 大型リアウイングは歴代オーナーが装着したもの
  • ホイールは純正へ戻した。ワイドトレッドを入れて、ぎりぎりまでツラ出し
  • これが噂の青ヘッド、SR16VE。排気量1600ccで気持ちよく回る特性が、西島さんのお気に入り。可変バルブの切り替えも分かりやすいそうだ
  • バルブ式字光ナンバーは、電球が大きいためLEDよりも厚みが増える
  • 内装類も、基本的には歴代オーナーらが楽しんだ姿のまま
  • シートはレカロ。内装は青く彩られているが、歴代オーナーらはもしかすると“青ヘッド”にちなんで、色味を統一させているのかも
  • ダッシュボード上には追加メーターが鎮座
  • 東名パワードのシフトノブも歴代オーナーのお好み
  • 当初よりボディタイプは3ドアハッチバック、4ドアセダンが登場
  • HIDが装着されていたが、それをあえて外してハロゲン仕様に
  • パルサーシリーズとしては5代目となるN15型。1995年から2000年まで生産された

ホットハッチ好きが選んだ日産テンロクセダン

90年代の車両が集まった「福岡キューマルミーティング」。会場には、ノーマルからドレスアップ&チューニングなど、様々な車両が並んでいる中で、時々「こんなクルマもあったね!」と頭の片隅に僅かに残っている記憶を呼び覚ます車両もちらほら。そんな希少車の中で、当時各社が1600ccNAエンジンで凌ぎを削った時代の、日産の懐かしクルマを紹介する。

SRエンジンでも排気量は1596cc

「知り合いのお店に委託販売で店頭に並んでいたのですが、最初はプリメーラかと思いました(笑)」

この車両オーナーの西島翼さんは、そう笑いながら話し始めてくれたが、実は筆者も全く同様の質問を初対面の西島さんに投げかけている。

「これってプリメーラのどんなグレードでしたっけ?」

「いや、これはパルサーです! でも、同じようなことは皆さんからよく言われます(笑)」

そうなのだ。このクルマは日産「パルサー」(5代目N15型)のVZ-Rセダン。1997年(平成9年)9月のN15型のマイナーチェンジに伴い設定された車種で、2000年9月まで生産。通称“青ヘッド”と呼ばれるSR16VEエンジンが搭載されている。

日産のSRと言えば、一時代を築いた同社の直列4気筒エンジンで、SR20DETに代表されるように「シルビア」(5代目〜7代目/S13/14/15型)や「180SX」など、走りを楽しむFR車に縦置き搭載されたものをイメージする方が多いはず。

一方、このSR16VEは、排気量1596cc、可変バルブタイミング&リフトのNEO VVL初搭載のNAのみ。FF車搭載を視野に入れていたため、横置きであることが特徴。しかも“青ヘッドは”175馬力を生み出す標準型であり、当時、N1耐久レースなどに参戦するためのベースとして200馬力を発生させた“赤ヘッド”とは異なるものだ。ただし、いずれもプレミアムガソリン(ハイオク)仕様で、5速マニュアルのみのマニアにはウケるエンジンなのだ。

ノリで選んだちょい速セダン

その存在さえ忘れられてしまいそうな「パルサー」VZ-Rを購入した西島さんは、元々はコンパクトハッチが好き。実は、2004年式トヨタ「カローラランクス」のTRDスポーツMも所有しているという。この車両も排気量1795ccの2ZZ-GEエンジン搭載で、205馬力を発生。しかも6速マニュアルのみの設定という車種だけに、西島さんの好み度合いが理解できるはず。

「なんとなく気になって、買っちゃいました」

というコメントからも、完全に勢いで購入したのが想像できる。しかし、“テンロク”、“NA”、“マニュアル”というのは、トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」(4代目AE86系)やホンダ「シビック」(3代目Si)などが、1980年代中盤から築いてきた日本を代表する小型スポーツ車の系譜に属する。しかもそれが、日産車であり、さらにマイナーなセダンとなれば、コンパクトハッチ好きが浮気心で興味を示すのは、とても納得がいく。

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