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トヨタ「ランドクルーザー」が1260万円! なつかしのFJ45型のピックアップは米国で最も有名な日本車です

トヨタ「ランドクルーザー」が1260万円! なつかしのFJ45型のピックアップは米国で最も有名な日本車です

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

レストア後の走行距離は1000km未満

今回のオークションに登場したのは、1983年式のFJ45ピックアップ。FJ40の後部を荷台とした派生モデルとして1964年に登場したFJ45だが、この個体はほぼ生産終了時期に近い高年式。現車はフレームとボディを分離した徹底的なレストアが施され、もちろん駆動系や4.2Lの直6エンジンもフルリビルドされている。

レストアというと厳密には「完全に工場出荷時の新車状態に仕上げる」ことだが、そこはクルマとの付き合い方を熟知した彼の地のレストアラーの仕事。単に新車状態に仕上げるだけではなく、オールドマンエミュのサスペンションキットや新たに引き直された電気系統、バンパーマウントのフォグランプやウォーン製のウィンチなどで、クラシカルな雰囲気を損なうことなくアップデートされている。この辺の絶妙なバランス感覚とセンスの良さはさすが。室内もオリジナルの雰囲気を活かした上で、特注のタン・レザー張りとMP3プレーヤー・モジュール付きの最新サウンド・システムが採用されている。

レストア後の走行距離は1000km未満という、この1983年式ランドクルーザーFJ45ピックアップの落札価格は8万4000ドル。落札された当日の為替レートに当てはめると、日本円にして約1260万円という高額での落札となった。

日本車の実力と人気が世界的に高いことを喜びつつも、その反面「親しかったクラスの同級生がいつの間にか手の届かないアイドルになっていた」ような、少しばかりの寂しさも覚えるアリゾナのオークション会場からのトピックである。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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