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稀代の歴史的名車、2代目フィアット「500」を勉強しよう! 5つのジェネレーション/タイプを簡単に解説します【週刊チンクエチェントVol.34】

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TEXT: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)  PHOTO: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)/Stellantis N.V.

見た目以上に車体には大幅な改良が加えられていた

500Fはその後継として1965年に登場。2代目チンクエチェントでは最も生産台数の多いモデルであり、同時にヒストリックカーとなった今もチンクエチェントの中で最も人気が高いといえる。ルパン三世が愛車にしたのがこの500Fといわれていて、そういったところからも、このモデルを欲するファンが多い。

いちばん大きな変更はドアが一般的な前ヒンジの後ろ開きとなったことだが、同時にフロントウインドウが拡大されるなど、実は見た目以上に車体には大幅な改良が加えられている。

ドライブトレインなどは500Dを熟成させたようなもので、機能面も充実化が図られているが、プラスティックの時代が到来していたこともあって、金属パーツからプラ製パーツに置き換えられてる箇所も少なからず見受けられる。

細かな部分に関しては、チンクエチェント博物館が深津館長の解説する動画を公開してるので、そっちを見ていただくのがわかりやすいだろう。

500Lは1968年に登場。500Lの「L」は「Lusso」、つまり「豪華」「デラックス」を意味している。ゴブジ号はまさしくこのモデルで、僕は「うわー、豪華だなー!」なんて感じたことは一度もないけど、でも全体的に大人っぽい雰囲気があって、いちばん好きだったりする。

基本、500Fのトリム違いのようなものといってしまえばそれまでなんだけど、んじゃどこがちがうんだ? という声には、これまた深津館長の解説動画があるんで、そっちを見ていただこう、とお答えしちゃう。

そして、2代目チンクエチェント最後のモデルとなった、1972年登場の500R。この「R」は「Rinnovata」、つまり「刷新」。その名のとおり、エンジンは同時期にデビューしたフィアット126と同じ594ccとなって、トルクが増えたおかげで走らせやすくなり、トランスミッションも後期のモデルではシンクロ機構付きとなってなおさら扱いやすくなった。

こっちもディテールについては、深津館長の解説を御覧いただくのがいいだろう。

何だか最後の方はチンクエチェント博物館まかせ、深津さんまかせになっちゃったような気もするけど、ウダウダと文字で書き連ねたモノを読んでもらうよりも今の時代に合ってるだろう、皆さんもそっちの方が楽だろう、と考えてのことである。決してサボろうと思ったわけじゃないんだからねー!

■協力:チンクエチェント博物館
https://museo500.com

■「週刊チンクエチェント」連載記事一覧はこちら

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  • 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)
  • 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)
  • 『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー雑誌の『ROSSO』やフェラーリ専門誌『Scuderia』の総編集長を歴任した後に独立。クルマとヒトを柱に据え、2011年からフリーランスのライター、エディターとして活動を開始。自動車専門誌、一般誌、Webなどに寄稿するとともに、イベントやラジオ番組などではトークのゲストとして、クルマの楽しさを、ときにマニアックに、ときに解りやすく語る。走らせたことのある車種の多さでは自動車メディア業界でも屈指の存在であり、また欧州を中心とした海外取材の経験も豊富。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
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