保管状況はきわめて良好
今回RMサザビーズのモナコ・オークションに出品された190E 2.5-16 エボリューションIIは、1990年の5月にラインオフしたモデルだ。製造番号は402、最初の仕向地はフランスのローヌ渓谷にあるヴァランスのロイヤル・ガレージ・メルセデスであるという記録が残されている。
ブラックレザーのインテリアに、ブルーブラックメタリックという、このモデルに専用のカラーコンビネーションに身を包んだ402号車には、ほかにもエアコンや電動サンルーフ、シートヒーター、ベッカー・グランプリ製のカーステレオ、ボッシュ製のカーテレフォン・システムなどが装備されている。
そしてこのモデルは、最初の6年間で3万4000km近くを走行し、その後2017年に今回の出品者へとそれを売却する。現在のオドメーターが示す走行距離は5万4440km。そして保存状態はきわめて良好と、RMサザビーズのレポートにはある。
W201世代の究極の発展形ともいえる190E 2.5-16 エボリューションII。RMサザビーズの示した20万(邦貨換算約3470万円)~28万ユーロ(邦貨換算約4860万円)というエスティメート(推定落札価格)に対して、落札価格は25万2500ユーロ(邦貨換算約4040万円)という数字に落ち着いた。コンディションが維持されれば、これからまだまだその価値が高まりそうな予感がする。そのような印象を抱くことができた1台であった。








































































