ベントレーCEOの旧私邸を改装して顧客体験スペースをオープン
ベントレーモーターズは2024年11月21日、これまでベントレーCEOの私邸として使用されていた歴史的建造物を改装し、カントリーリトリート「The Mews, The Home of Bentley(ザ・ミューズ:ザ・ホーム・オブ・ベントレー)」を発表しました。室内にはベントレーホームコレクションの家具が配置され、英国で唯一これらのコレクションを見ることができます。
ベントレーの技と美が反映された家具を配置
ベントレーモーターズは、クルー工場からクルマですぐの場所に、ブランドの歴史と価値観を表現すると同時にビスポークオーダーのための特別な空間を顧客に提供する、カントリーリトリート「ザ・ミューズ:ザ・ホーム・オブ・ベントレー」を発表した。これまで歴史的にベントレーのCEOの私邸として使用されてきたこの施設は、過去12カ月の間に全面的に改装され、英国のカントリーハウスを思わせると同時に最先端の空間を提供している。
英国チェシャー州に位置するこの施設は、約4エーカー(約1万6000平米)に及ぶ緑豊かな公園を有し、幹線道路に続くゲート付きのプライベートアクセスが自慢である。ベントレーの工場からはクルマですぐ、マンチェスター空港とピカデリー駅からは1時間の距離に位置する。ビスポークオーダーを受ける専用のコミッションスイートに加え、リビングスペースではベントレーのブランドとライフスタイルに浸ることができる。
2023年に10周年を迎えたベントレーホームの家具は敷地内の至る所に展示されており、顧客がコレクションをその場で見ることができる英国唯一の場所となっている。
ベントレー初となるホームオフィス家具も展示
イタリア人デザイナーのフェデリコ・ペリが手がけたテームズコーヒーテーブル(2023年ミラノデザインウィークで発表され、英国では新発売)に使用されているペーパーマーブルから、丹念に仕上げられたウッドやレザーまで、どの家具にもベントレーのデザイン美学が反映されている。
ミラノデザインウィーク2024で発表されたベントレーホーム初のホームオフィス家具であるウィルトンデスクも、コミッションスイートルームで見ることができる。
ダイニングルームでは、英国が誇るシングルモルトウイスキー「ザ・マッカラン」とのパートナーシップから生まれた初の製品である、革新的な「ザ・マッカランホライズン」のケースが展示される。ベントレーのデザインチームとのコラボレーションによりデザイン・製作されたこの限定版は、180度ひねりを加えたユニークな形状が特徴で、2024年3月に発売されたものである。
室内は「FOCAL & NAIM」が完全に統合したシステムにより、卓越した音響を体験することができる。NAIMは、10年以上前からベントレーの車内にオプションとして独自のサウンドシステムを提供している。
ザ・ミューズ:ザ・ホーム・オブ・ベントレーのプロジェクトリーダーであるウェイン・ブルース氏は、
「ベントレーブランドに浸ることのできる特別な環境をお客様に提供するCW1 ハウスに加え、ザ・ミューズ:ザ・ホーム・オブ・ベントレーではベントレーの伝統、ラグジュアリー、高級感がシームレスに統合され、静謐でありながら洗練された雰囲気の中でブランド体験を高めることができます」
と語っている。ザ・ミューズ:ザ・ホーム・オブ・ベントレーは現在、顧客を迎えるために正式にオープンしている。
【動画】絵のように美しく静かな田園地帯に囲まれた「ザ・ミューズ:ザ・ホーム・オブ・ベントレー」を観る
AMWノミカタ
クルーでビスポークオーダーをする顧客は本社内のコミッショニングルームでさまざまなサンプルを見ながらスタッフとともにじっくり仕様を決められ、その後スタッフとともに近くのホテルへ移動し夕食を楽しむのが常であった。これまでミューズはベントレー社内の特別な会議や会食の場として使用されていたが、今回、ザ・ミューズ:ザ・ホーム・オブ・ベントレーをこのような特別オーダーをする顧客のためのオープンな空間へと改装したことは、施設の有効活用という観点や顧客への特別な体験の提供という意味合いからもとても良いアイデアだと思う。
そして、これまでもマリナーは顧客からのさまざまな特別オーダーを受け、コンティニュエーションシリーズや「バカラル」、「バトゥール」のような限定モデルの開発など活動の幅を広げてきたが、今回のオープンで今後ビスポークオーダーをビジネスの中でさらなる収益軸にしてゆこうというベントレーの強い意志の表れを感じる。