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バブル期の名車ベンツ「W124」をスーパーシルエット化! 令和の学生たちが考えたカッコいいカースタイルとは? キャノピーでワゴンにもなります

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

ブルーバード スーパーシルエットを参考に製作

シルエットボディといっても、さまざまなマシンが存在しているわけだが、その中で参考にしたのは、Gr.5で大活躍を遂げたKY910「ブルーバード スーパーシルエット」のボディデザインだった。当時のドライバーは柳田春人選手でカラーリングはホワイトストライプのコカ・コーラカラーでお馴染みのマシンだ。

そのシルエットボディを参考にW124に合わせてデザインスケッチを製作。独特の凹凸のあるフェンダーや迫力を出すためダクトのデザイン、張り出し量などもKY910 ブルーバード スーパーシルエットの資料を眺めながらストックボディに被せて装着できるボディキットとして細部にこだわって作ったそうだ。

また、一部流用パーツも使っていて、フロントバンパーはS13「シルビア」用の社外エアロパーツで、リアバンパーはDC5「インテグラ」用を加工装着、さらにリアウイングはまんまDC5純正リアウイングを装着させているというから面白い。

リアセクションを交換することもできる!?

また、このクルマには仕掛けも隠されていて、それがリアセクションをごっそり交換することでワゴンにもなる、変幻自在なボディを与えている点だ。製作テーマがレーシングカーではないので、このまま街中でも便利で使えることを生徒たちは想定。だったらワゴンボディの方が使い勝手が良いだろうと考え、脱着可能な専用キャノピーを用意したというわけだ。じつはこの発想、昭和のクルマ好きにとってはピンとくるかもしれないが、懐かしい日産「パルサー エクサ」からヒントを得て採用したということだった。

ハッチ部分を外してトランクを変えることでステーションワゴンにもなってしまう、学生たちが作った過激スタイルのW124スーパーシルエットベンツ。このクルマのトリッキーなカメレオンボディは、より個性的な異色マシンとして存在感を高めていた。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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