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令和版「ケンメリ」を学生たちが作った! 日産V35「スカイライン クーペ」を元にサーフィンラインまで作り込んだ力作を解説します

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 日産京都自動車大学校 NEO SKYLINE:バイク用の汎用LEDヘッドライトが4つ使用されている。あくまでもケンメリへのオマージュとして製作されたカスタムカーだ。タイヤはMICHELIN PILOT SPORT 5(前後とも225/45ZR/18)
  • 日産京都自動車大学校 NEO SKYLINE:C110型スカイラインの2000GTは、初期モデルのイメージカラーがブライトブルーメタリックだった。それをベースにオリジナルカラーでペイント
  • 日産京都自動車大学校 NEO SKYLINE:ボディサイドのサーフィンラインの再現は知見のある学生が担当し、ラインの押し出し量や位置を決め、加工などを行ったそうだ
  • 日産京都自動車大学校 NEO SKYLINE:各協賛企業のステッカーを提示。足元にはWedsSportのRN-55Mホイール(フロント18×8.0J+35/リア18×8.5J+38.5)を履いている
  • 日産京都自動車大学校 NEO SKYLINE:ステアリングは、ナルディ スポーツタイプラリー パンチングレザー。追加メーターも装備。オーディオとカーナビは社外品
  • 日産京都自動車大学校 NEO SKYLINE:インテリアでは、サンショウ製のオリジナルシートカバーがいいアクセントになっている
  • 同じブースで日産愛知自動車大学校 自動車整備・カーボディマスター科が「ブルーバード 極」を展示
  • 日産愛知自動車大学校 ブルーバード 極:レーシングとラグジュアリーを融合するのがテーマとなっていた
  • 日産京都自動車大学校 NEO SKYLINE:C110型スカイラインの2000GTは、初期モデルのイメージカラーがブライトブルーメタリックだった。それをベースにオリジナルカラーでペイント
  • 日産京都自動車大学校 NEO SKYLINE:スカイラインの伝統のひとつとなっている4灯式テールランプもしっかり再現。リアは車幅が狭くなっている

日産京都自動車大学校の「NEO SKYLINE」

2025年1月10日~12日に開催された東京オートサロンは、日本独自のカスタムカー文化を発信する「クルマの祭典」であると同時に、自動車について学ぶ学生たちにとっても晴れの舞台。今回は、日産京都自動車大学校のブースに展示されていた「ケンメリ」を彷彿させるカスタムカー、その名も「NEO SKYLINE」を紹介します。

「ケンメリ」を思い出させてくれるカスタムカー

東京オートサロンでは、毎回さまざまな方向性でイジられたカスタムカーの競演を楽しめるが、往年の名車をイメージして制作された展示車両の注目度も高い。最新のクルマを愛用している人も、内外装のデザインが個性的だったクラシックカーのことが好きなのだ。

日産京都自動車大学校の自動車整備・カスタマイズ科の学生たちが製作した「NEO SKYLINE」も、数多くの自動車趣味人たちに刺さっていたクラシカルなカスタムカーだ。フロントマスクだけを見たらミツオカ「M55」のようだな……とも思ったが、ボディサイド(とくにリア側)のデザインを確認してみるとイタリア車っぽい雰囲気だったので感動してしまった。

その製作コンセプトを確認すると、ターゲットカスタマーとして設定したのは30代~50代で、30代にはオリジナルボディに対して新鮮さを感じてもらう(=Original)、40代にはツーリングカーならではの快適性で運転に夢中になってもらう(=Ecstasy)、50代には懐かしさを感じてもらう(=Nostalgic)ことを狙ったのだという。53歳になる筆者は「ケンメリ」を思い出してしまい、まんまとその意図にハマってしまったわけだ。

ベース車両はV35 スカイライン クーペ

このNEO SKYLINEの面白いところは、ケンメリの愛称で親しまれた日産4代目「スカイライン」(C110型)に学生たちが新たな解釈を加えてカスタムカーを製作している点。ケンメリのパーツやデザインをそのまま流用するのではなく、あえて今日的なオリジナルスタイルにしているのである。ベースとなったのはV35型の「スカイライン クーペ」だ。

今という時代に合ったパーツとデザインを取り入れているが、ケンメリならではのフロントフェイス、個性的なサーフィンライン、太いCピラー、ジェット機の噴射口を模したリング型の4灯式テールランプといった懐かしさを感じるディテールは残しており、新旧の意匠が融合した新規造形のクルマとなっている。

ボディカラーは、初期ケンメリのイメージカラーであったブライトブルーメタリックをべースとし、新たにパールを加えたオリジナルの「トモアキブルー」で、この色も学生が考えたものとのことだった。

製作を担当した学生によると、2024年の5月末ぐらいにコンセプトを決め、6月になるタイミングから作業を開始。年内ギリギリまでボディを製作したそうだ。ベースとなるクルマの購入から内外装のカスタムまでを予算内で行わないといけなかったので、各協賛企業に協力してもらって完成させたのだという。きっと、各協賛企業の担当者も楽しかったはずだ。

* * *

東京オートサロンで見逃したという人に朗報。2024年2月7日〜9日に開催される大阪オートメッセに日産京都自動車大学校の出展が決定。西日本のカスタムファン必見の現車をその目で見ることができるチャンスだ。いまなら前売りのチケットが好評発売中。

>>>「大阪オートメッセ2025」の前売りチケットはこちら

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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