二世帯住宅でもビルトインガレージがほしい!
愛車とともに住まうことを考えるのは、クルマ好きならば一度はあるかもしれません。ドライブしていなくても、常に愛車を感じられる住まいは、クルマ好きにとっては理想の住居。そんな夢の「ガレージハウス」をAMWがご紹介。今回は、二世帯で高気密高断熱仕様にこだわったガレージハウスです。
高気密高断熱仕様の二世帯住宅のガレージハウス
神奈川県内のとある閑静な住宅地に建つガレージハウス。ビルトインでクルマ1台、二世帯でしかも高気密高断熱仕様。建築主からの要望は、高気密高断熱仕様に加えて、二世帯がそれぞれ独立して生活できる設備、愛車を眺められるスペース。そんな要望に応えたのは建築家は塚原 誠さん。
インナーガレージはクルマ1台分ですが、将来の買い替え時にサイズアップしても格納できる大きさを確保。メンテナンス用品を収納する棚も設置。隣接した書斎には作り付けのデスクだけでなく、大きな収納で洋服掛けも。
共有は玄関のみ
間取りは1階に親世帯、浴室・洗面・トイレ。玄関は共有ですが、それぞれの世帯がお互いのスペースを行き来しなくても生活することができる。2階は子世帯。LDKと個室に加えて、天井の高さを利用した小屋裏収納で収納量をアップ。
敷地は丘の中腹にあり、眺望を楽しむため、バルコニーにはウッドデッキが敷かれており、LDKの床の高さと揃えることにより、空間が横方向に広がり、数字以上の広さを感じられる。
また、施工会社である小泉木材さんの協力のもと高気密高断熱の性能を高める仕様を採用。開口部に高性能樹脂製断熱サッシYKK APW330とLIXILサーモスXを使用。2階のバルコニー上部に出幅の深い庇を設けて、夏場の日射遮蔽にも配慮。
長く住まうことを念頭に
建物の高耐久性能にもこだわっており、建物壁内結露対策として断熱材のセルロースファイバーに加えて調湿気密シートを採用し、冬だけでなく夏型逆転結露の対策まで万全に。換気はダクト式第一種熱交換換気を採用。構造面の安全性と高耐久性へ配慮し、メタル接合で木材接合部の断面欠損を最小限にする木造金物構法(KS構法)を採用。耐震等級3を取得。
省エネルギーとアフターメンテナンスを考慮して小屋裏に設置したエアコン1台で2F全体に配熱する仕組みとなっており、一年を通して各部屋の温度は一定している。
ガレージライフの充実に加えて、建築家設計による空間の開放感、窓から見える季節の変化、高気密高断熱仕様による安定した室温で快適に過ごせるガレージハウスとなった。
【建築概要】
構造・規模:木造・地上2階建て
敷地面積:260.1m² (約78.7坪)
建築面積:99.8m² (約30.2坪)
延床面積:186.0m² (約56.3坪)
ガレージ面積:24.0m² (約7.3坪)
設計:塚原 誠
施工:小泉木材株式会社
撮影:株式会社アトリエ・フロール
●問:ザウス株式会社
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