ボディカラーに合わせたインテリアのトーン
愛車とともに住まうことを考えるのは、クルマ好きならば一度はあるかもしれません。ドライブしていなくても、常に愛車を感じられる住まいは、クルマ好きにとっては理想の住居。そんな夢の「ガレージハウス」をAMWがご紹介。今回は、4台のドイツ車ボディカラーとインテリアのトーンも同じ、落ち着いた雰囲気のガレージハウスです。
愛車3台を眺めて過ごす部屋が欲しくて
大切な愛車を3台、眺めて過ごせる趣味室がほしい! とザウスに来店されたS様。ご要望をヒアリングし、設計はガレージハウスが得意な建築家 田中一郎さん。
提案されたのは、約70坪と余裕のある敷地に並列で3台を格納できるビルトインガレージ、外の駐車スペースを使えばさらに2台、合計5台のクルマを所有できるプラン。ガレージの奥にはガラス張りの趣味室があり、ズラッと並んだ愛車を眺めながら、映画に音楽にとリラックスした時間を過ごせます。
普段使いのクルマの駐車スペースの奥にある玄関から建物に入ると、玄関からガレージ内へと2階へ上がる鉄骨階段のあるホールがあり、すぐにガレージ内の愛車が見えます。玄関内からガレージへ出入りでき、階段のあるホールからもガレージ内が見え、愛車を身近に感じられます。
そのホールは趣味室とつながっており、来客時にもゲストを迎い入れることができ、応接室としても活用が可能。およそ9帖ある趣味室には大型テレビ、音響機器が取り付けられた造作の壁の裏側は映像と音楽ソフトを収納する棚になっています。ソファにゆったりと座るとガレージ内の愛車を眺めながら、友人と話し込んだり、映像を見たりと第二のリビングとしても活用できます。
ガレージには、2台と1台に格納スペースが別れており、それぞれにオーバーヘッドドアが取り付けられています。袖壁の間をうまく利用し収納棚を設置し、メンテナンス用品、予備部品などが並らんでいます。ガレージ内の壁に採用した木毛セメント板がいい味となっています。
ガレージ内の水栓はもちろん、玄関奥のシュークローゼットの手前に手洗い場があり、ガレージから戻ってもすぐに手を洗えます。
開放感ある広いLDK
2階へ移動する鉄骨階段のあるホールは、上下に大きな開口があり、明るさはもちろんですが、遠くまで視線が届き、開放的な気分に。2階は生活空間。パントリーを合わせるとおよそ29帖もあるLDK。勾配屋根により天井からも光が入り、広く開放感があります。その広いLDKには、ヒアリングしたご要望をもとにした効率のよい生活導線を反映した田中さんらしい間取りの工夫があります。
クルマで買い物から帰ってきた後、階段を使い、2階に来ると廊下から直接パントリーに入ることができます。短い距離でパントリーへ行けるだけでなく、来客時にリビングダイニングを通らずに済みます。
さらに、パントリーの隣にランドリールームを設け、洗濯機を設置。パントリーから出入りできるだけでなく、バルコニーに直結しているため、濡れた洗濯物を持って部屋を渡る必要がなく干すことができるよう考えられた生活導線です。天井が高く、縦方向と横方向にも伸びやかな広いリビングは居心地がよく、開放感を味わえます。ハイサイドライト、バルコニーから光が十分に届き明るく風通しがよいだけでなく、バルコニーは壁に囲まれており、外部からの視線が遮られ、プライバシーを守ります。
キッチンも浴室も機能的
リビングに比べ、高さを抑えられたキッチンには「ガゲナウ」のコンロと食洗機が組みこまれた「Kitchin house」のものを採用。海外製の火力の強いコンロと容量の大きい食洗機で機能性を高めています。
2階にある浴室は、石張りが特徴のアステック「WABURO」。視線を遮る高さの壁に囲まれたバスコートがあり、開放感のある入浴タイムを楽しめます。
こだわりを各所で実現し、愛車とのガレージライフはもちろん、質の高く豊かな時間が過ごせるガレージハウスです。
【建築概要】
構造・規模:木造・地上2階建て
敷地面積:233.5m² (約70.6坪)
建築面積:114.3m² (約34.6坪)
延床面積:212.8m² (約64.4坪)
ガレージ面積:55.5m² (約16.8坪)
設計:田中一郎
施工:株式会社山本安工務店
撮影:平野和司
問:ザウス株式会社
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