2025年は高性能EVの参戦もある?
近年は各社からさまざまな電動車両が市場に投入されています。その性能の違いを確認する場として注目されているJEVRA(全日本電気自動車レース協会)主催のEV車両だけで行われているレースシリーズが16年目のシーズンを迎え、2025年シーズンのスケジュールを発表しました。
今シーズンは55キロレースと60キロレースが設定
JEVRAは2010年に設立され、電動車両のみによるレースシリーズ(BEVだけでなく、燃料電池車のFCEVや、走行に直接関係しないエンジンを搭載したレンジエクステンダーEVなども参戦が可能)を開催してきました。レースを通じてエコロジーの推進と、EVの開発のスピードを速めるための「Proving Ground(開発・実証の場)」を提供するということを目標にしています。
2025年1月28日に、2025年シーズンも全7戦が開催されることが発表されました。その内容を見てみると、シリーズ発足当初にスケジュールに入っていた岡山国際サーキットが十数年ぶりに復活しました。レース距離はシリーズ当初は50kmのレース距離で行われていましたが、今シーズンは55kmレースと60kmレースが設定されています。
また同時にレギュレーションの改定も行われており、車両区分はこれまで4クラス(EV-1/2/3/S)に分けられていた市販車のクラス分けが5クラス(EV-1/2/3/4/S)に変更。またSタイヤの使用を禁止、予選通過基準タイムを新たに設定するなど若干の変更がありました。
ちなみにクラス分けですが、今シーズンからはEV-1クラス(モーター最大出力400kW以上)、EV-2クラス(250kW以上400kW未満)、EV-3クラス(150kW以上250kW未満)、EV-4クラス(150kW未満)、EV-Sクラス(SUVモデル/400kW未満)となりました。
2025年シーズンには、日本に導入される最新輸入EVなど、高性能EVの参戦もあるのでは? と噂されています。時間にして30分ほどのレースですが、その内容を見ているとそれぞれのEVの力量もわかる場面も多く、参戦しなくてもなかなか楽しめるレースです。ぜひ一度観戦してみてはいかがでしょうか。。
【2025年JEVRAシリーズ開催スケジュール】
第1戦 3月29日(土)袖ヶ浦55kmレース
第2戦 4月27日(日)筑波55kmレース
第3戦 5月31日(土)岡山55kmレース
第4戦 6月28日(土)袖ヶ浦60kmレース
第5戦 7月27日(日)もてぎ55kmレース
第6戦 8月30日(土)富士55kmレース
第7戦 10月19日(日) 筑波60kmレース