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ダンロップから次世代オールシーズンタイヤが登場!「シンクロウェザー」をさっそく雪道で試す…スタッドレスと同等レベルのグリップ力に感動!

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TEXT: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)  PHOTO: 中村孝仁(NAKAMURA Takahiro)

  • シンクロウェザーの性能説明
  • シンクロウェザーのトレッド面
  • ダンロップ ビューロVE304のタイヤトレッド
  • そしてスタッドレスのウィンターマックス03のトレッド
  • ダンロップ シンクロウェザー:圧雪路に入る前は御覧のような霜のような雪が付着した。トレッド面に雪が食い込んでいない
  • ダンロップ シンクロウェザー:雪を走るとトレッドにも雪が入り込む
  • 完全に凍結した路面。ここでフルブレーキングOKである
  • 状況がわかってもらえると思う。ちなみに車載の外気温は2℃
  • ダンロップ シンクロウェザーの装着はタイヤセレクト鷺沼店で行った
  • ダンロップ シンクロウェザー:スノーフレークマークの隣がアイスグリップシンボル
  • 写真ではわかりづらいが、かなりの勾配を降りてくるところ
  • 走行路面に雪はなく、ところどころで雪面や氷面が点在するような状況

普通のオールシーズンとは桁の違うレベル!

ダンロップが2024年10月1日に市場投入した全く新しいタイヤ、ダンロップ シンクロウェザー。路面状況でゴムの性質が変化する次世代オールシーズンタイヤを長期テストできることになりました。今回は装着から3週間ほどの印象をお伝えします。

硬くなりにくくなるゴムを使用

ダンロップの「シンクロウェザー」は、まさに自然の摂理に反したタイヤと言っても過言ではない。というのも、一般的にゴムの性質は温度が低くなれば硬くなるのが道理だ。ところがこのタイヤに使われるゴムは硬くならない。正確にいえば硬くなりにくいのである。温度スイッチと水スイッチ(本当にスイッチがあるわけではない)なるものがあり、水に触れるとゴムを柔らかくし、温度が低くなる(0度付近だという)と硬くなりにくくするのだそうだ。

そんなうまい話があるか? というのがこの話を聞いた時の正直な感想。じつはこの技術、2022年のジャパンモビリティショーで、そのゴムを展示していた。私は一般のお客様を連れてAJAJ(自動車ジャーナリスト協会)のガイドツアーでも実際に見ていただいた。それが2024年10月に市販化されたというので、今回の長期テストとなったわけである。装着した車両は、我が家のシトロエン「ベルランゴ」。装着したサイズは205/60R16。きわめて一般的に普通のユーザーが使いそうなサイズである。

サイドウォールにはアイスグリップシンボルマークを採用

装着はダンロップタイヤを専門に扱うタイヤセレクト鷺沼店。ここで聞いた話では、シンクロウェザーは一般的なタイヤにあるアウトサイド、インサイドの設定がないため、どうしてもローテーションが必要だという。とくにアウトサイド側の減りが早くなるため、そこだけはチェックしてほしいということだった。また空気圧は通常より少し高めが良いとのことで、ベルランゴの場合は前輪:260kPa、後輪:240kPaとしてある。

トレッドパターンは典型的なオールシーズンタイヤで、正面から見るとV字型の溝が確認できる。参考までにダンロップのドライタイヤ(ビューロ)、スタッドレス(ウィンターマックス03)のトレッドパターンと比較しても、縦溝が無いことに気づくと思う。

それよりもサイドウォールに描かれたシンボルマークだが、M+Sや山にスノーフレークが付いた冬の規制時に使えるシンボルはわかるとして、その隣にある山のマーク、滅多に見かけないが、これはアイスグリップシンボルと言って、国連規定で定められた氷上走行が可能なタイヤに付くマークなのだ。つまり、氷上もOKということになる。

このマークが初めてオールシーズンタイヤについたのは、2021年に北米で販売されたノキアン ハッカペリッタ10およびR5タイヤらしく、ISO 19447 testingというテストに合格したものに付けられるマークである。つまりこのテストに合格したからこそ、シンクロウェザーにこのマークが付いている……ということである。

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